リリー=ローズ・デップ「プラネタリウム」で得た確固たる自信「初めての“本物の役柄”」
2017年8月22日 18:00

[映画.com ニュース] 「プラネタリウム」でオスカー女優ナタリー・ポートマンと姉妹を演じたリリー=ローズ・デップが、参加した感想を語った。
ポートマンとデップ演じるスピリチュアリストの姉妹が、ある映画プロデューサーから世界初の心霊映画の製作を持ちかけられ、運命を狂わせていくさまを描く。「美しき棘」のフランス人女性監督レベッカ・ズロトブスキがメガホンをとった。
米俳優ジョニー・デップと仏女優・歌手バネッサ・パラディの娘であるデップは、本作が映画出演4本目となる。「『プラネタリウム』に出演したいと思ったのは、脚本の独創的な魅力と、レベッカ・ズロトブスキとのミーティングでキャラクターに親近感を抱いたからよ」と明かしつつ、「最初は脚本をフランス語で読んだわ。勉強は英語でしていたから、フランス語で読むことは私のバックボーンに合うのよ。私にとって、フランス語で読むことは文学的な感じがするの。私が持っている別の文化背景で大好きなのよ。私はフランスで働きたかったの。そのためには美しい映画で始めたかったんだけど、この脚本を読んで“見つけた!”って思ったのよ」と自身のルーツの1つでもあるフランスへの憧憬(どうけい)を語る。
本作では、野心家の姉ローラ(ポートマン)に対し、純粋な妹ケイトを演じている。デップは「ケイトのキャラクターが私の琴線に触れたのは、彼女の性格に共鳴したからね。私は元気で明るい部分もあるけど、彼女のように引っ込み思案でシャイな部分もあるのよ。自分の世界に引きこもったりもするわ」とキャラクターへの共感が大きかったと話す。
役どころを「ケイトは100%、地に足がついているわけじゃなくて、時々、生と死の間をさまよっているように思うの。霊を呼び寄せるスピリチュアリストという役柄を演じるのは、すごく大変だったわ。でも私は、死んだ後も魂が一緒にいるという考え方は好きね」と考察したデップは「1番怖かったのは、泣かなきゃいけないシーンよ」と明かす。「でも全身全霊でキャラクターになりきり、感情移入して、太陽を見上げたの。太陽がちょっと手助けしてくれて(笑)、できたのよ。自分でも止められないくらいに自然に涙があふれた。この追い詰められた状態が気に入ったのよ。結局のところ、これが映画で私にとって初めての“本物の役柄”となるでしょうね」と手ごたえをあらわにした。
「プラネタリウム」は、9月23日から全国公開。
(C)Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology - Proximus – RTBF
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