熊川哲也「フェリシーと夢のトウシューズ」で声優初挑戦 カリスマ指導者に
2017年6月16日 18:00
[映画.com ニュース] パリ・オペラ座の舞台に立つことを夢見る少女の成長を描くアニメーション映画「フェリシーと夢のトウシューズ」の日本語吹き替え版に、日本バレエ界を牽引する熊川哲也が参加することがわかった。土屋太鳳が声を演じる主人公フェリシーに可能性を見出し、見守り続けるパリ・オペラ座バレエ学校のカリスマ指導者ラメントゥに息吹を注ぐ。
映画の舞台は19世紀末の仏パリ。踊ることが大好きな11歳フェリシーは、偉大な発明家を志す親友ヴィクターと孤児院を抜け出し、あこがれの街パリへと向かう。バレエを習ったこともないフェリシーだったが、元バレリーナの掃除婦オデットと出会い、情熱と勇気だけを胸に夢の舞台を目指す。
今作で声優に初挑戦した熊川は、「(指導者は)根底に愛がなくてはいけないと思う。バレエに対する愛はもちろん、人間愛が必要だと思います。子どもたちは敏感なので嘘をつけないし、バレエの厳しさや現実を教えるのは、自分自身も苦悩している場面があり、同じような経験をしています」と役との共通点を語る。
また、厳しい環境下で奮闘する主人公について「バレエへのひたむきな情熱や、夢や希望へ向かっていく姿が心に染みました」「とても可愛らしく、ほっこりして癒されました」といい、「子どもだけではなく、教育に携わる人、芸術家、子どもをもつ親、すべての大人たちが共感できるシーンがあると思います」とアピール。劇中のダンスシーンにも、「いちばん驚いたのがダンサーの動き。作品のクオリティの高さは感じましたが、デフォルメをしつつ、非常にしっかりしていながらも可愛らしい動きに驚きました」と太鼓判を押している。
「フェリシーと夢のトウシューズ」は、熊川、土屋のほか黒木瞳がオデット役、夏木マリがフェリシーのライバル、カミーユの母親ル・オー夫人役で声の出演を果たしている。8月12日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。