コリン・ファース、新作でナチスから逃れようとしたユダヤ人思想家に
2017年5月18日 12:00

[映画.com ニュース] オスカー俳優のコリン・ファースが、アイルランド人監督パット・オコナーの新作「Benjamin's Crossing(原題)」で、実在のユダヤ系ドイツ人思想家バルター・ベンヤミンを演じることが決定した。
文豪トルストイの伝記映画「終着駅 トルストイ最後の旅」の原作者ジェイ・パリニによる同名小説の映画化。フランスに亡命し、パリで暮らしていたベンヤミンは、1940年のナチス侵攻で逃亡を余儀なくされる。窮地の中、亡命希望者たちをスペインに逃亡させる手助けをしていた女性リーザ・フィトコと出会い、ピレネー山脈越えに挑むが、スペインへの入国はかなわず山中で服毒自殺を図ったとされる。
ファースとオコナー監督は、1987年のヒューマンドラマ「ひと月の夏」以来のタッグ。英Screen Dailyによれば、プロデューサーのカール・エフェンソンとサリー・ジョー・エフェンソンは、「ベンヤミンの苦境は、世界的な難民危機にある現在にあっても、第2次世界大戦時と同様にタイムリーな題材です。語られるべきでありながら、いままで語られなかった、素晴らしい英雄譚です」と声明を発表した。パリーニ本人とデボン・ジャーシルドが脚色を手がけ、今秋クランクイン予定だ。
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