ケイシー・アフレック「マンチェスター・バイ・ザ・シー」脚本は「魔法みたい」
2017年5月11日 14:00

[映画.com ニュース] 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で第89回アカデミー賞の主演男優賞に輝いたケイシー・アフレックのインタビュー映像が、公開された。
マット・デイモンがプロデューサーを務め、アフレック、ミシェル・ウィリアムズが共演したヒューマンドラマ。ボストン郊外で便利屋として生計を立てる男リー(アフレック)が、16歳の甥(おい)の面倒を見るために悲痛な思い出が残る故郷に舞い戻り、自身の過去と向かい合っていく。第89回アカデミー賞では、主演男優賞だけでなく脚本賞にも輝いた。
アフレックは「僕にとって素晴らしい経験だった」と撮影時を振り返り、「難しい場面や深刻な場面を撮影する日がとても多く、セットで繰り返し撮影を行う日が延々と続いた。でも(甥のパトリック役)ルーカス・ヘッジズたちと共演した場面の中には“とても面白い”と思ったものもあったよ。冗談っぽくないけど、僕が好きな種類の笑いだった」と沈痛な描写だけでなく、ユーモアも本作には込められていると語る。
オスカーに輝いただけに、役作りが気になるところだが、ケネス・ロナーガン監督が書き下ろした脚本の力が大きかったと明かす。「準備の方法は色々あり、時には自分の弱点に重点的に取り組むこともある。たとえば、もし僕がアマゾンで10年暮らした人物を演じるならアマゾンへ行く。でも今回は、わざわざ行かなくても町や言葉や人々の生活もわかっていた。素晴らしい脚本が手元にあったからね。物語や場面、登場人物に矛盾を感じる点はなく、迷うこともなく信頼して従うだけだった。だから僕がすべきことはセットに現れて、正しい感情を表現するだけだったのさ」。
役者として、本作の脚本のどの部分に感銘を受けたのか。アフレックは「ケネス(・ロナーガン)は実際の町に行ったことがない。でも、彼の脚本は、地元で育った人が書いたとしか思えないものなんだ。洞察力がすぐれているだけでなく、誰にでも理解ができる物語を書ける人だ。アクセントやスラング、口調など地域の特徴は身につけられる。だけど脚本で重要なのは、物語の内容や登場人物を描写する方法。とにかく彼の脚本は魔法みたいだ。登場人物は皆複雑で、真に迫っていて本物の人間のようだね」と解説している。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は、5月13日から全国公開。
(C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
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