玉木宏主演で米新聞絶賛の話題小説「悪と仮面のルール」映画化!“父殺しの男役”に挑む
2017年4月22日 08:00

[映画.com ニュース]芥川賞作家・中村文則氏による小説「悪と仮面のルール」が、玉木宏主演で映画化されることがわかった。同小説は、米新聞ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の「2013年のベストミステリー10作」に選出され、世界的な注目を集めた話題作。玉木は、かつて愛する少女のために父を殺した男という役どころに挑む。
中村氏は2002年に「銃」でデビュー。05年に「土の中の子供」で第133回芥川龍之介賞に輝き、12年に「掏摸(スリ)」がWSJの「12年のベストミステリー10作」に選ばれた。さらに14年には、ノワール文学への貢献を称える米デイビッド・グディス賞を日本人で初めて受賞し、その手腕が国内外で高い評価を得ている。
物語は財閥・久喜家に生まれた10歳の少年・文宏が、自身の出生の秘密を知ったことから始まる。久喜家の当主である実父から聞かされたのは、文宏は“純粋悪”となるように育てられ、14歳の誕生日に地獄を見せられるということ。そして誕生日まで1年を切ったある日、少年は思いを寄せる少女・香織が父によって汚される光景を目撃してしまう。
地獄とは愛する者が損なわれる瞬間だった。文宏は、香織を守るために父を殺害する。しかしそれは、望まれる悪に近づくことでもあった。次第に歪み、憎悪する父の面影を宿していくことを恐れ、香織の前から姿を消す文宏。少年は別人・新谷弘一として生まれ変わり、10数年後、香織を陰から見守る生活を続けるなかで、久喜家の本質とも言える巨悪に遭遇する。
玉木は、自身の役どころを「非常にデリケートで難しい役柄だと感じました」と語り、「結論から言うと、文宏は整形をして他人の顔を手に入れ、覚悟を決めて進もうとするが、人の内面は整形出来ない。悪に対して理性があるが故の脆さを大切に演じたいと思いながら、この作品と文宏という役に向き合いました」と説明する。そしてオファーを受けた際を「中村文則さんの持ち味である、深く深く出口のない溝に落ちていくようなスケールの大きい作品を映像化するというのは、チャレンジングだと感じました」と振り返り、「特異な作品だからこそ、『善悪』『真の愛』『家族』『友人』のことを、改めて見つめ直すきっかけになるのではないかと思います」と期待を込めている。
また中村氏は、「素晴らしい役者の方々に演じていただけて、光栄です。現場にお邪魔して、とても面白くなると肌で感じました。大変楽しみにしています」とコメントを寄せている。「悪と仮面のルール」は、中村哲平監督がメガホンをとり、2018年に全国公開予定。
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