来日中のサモ・ハン、20年ぶりの監督・主演作は「どうやって相手の腕を折ろうかこだわった」
2017年4月7日 13:00

[映画.com ニュース] 香港アクション映画界の重鎮サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)が約11年ぶりに来日し、4月6日に東京・新宿武蔵野館で行われたトークイベントで、約20年ぶりの監督・主演作「おじいちゃんはデブゴン」について語った。
認知症気味の退役軍人(サモ・ハン)が、中国とロシアのマフィアの抗争に巻き込まれた隣人の父娘を救うために立ち上がる。アンディ・ラウが製作・出演したほか、ウィリアム・フォン、ユン・ピョウ、ユン・ワー、ツイ・ハーク、ディーン・セキといった豪華キャストが勢ぞろいした。
関係者によると、イベントのチケットは即日完売だったそうで、ロビーにはチケットを入手できなかったファンがサモ・ハンの姿を一目見ようと人だかりを作るなど熱狂状態。サモ・ハンが会場に姿を現すと大歓声が上がったほか泣き出すファンも見られ、改めて根強い人気をうかがわせた。ファンの歓迎ぶりに「熱心でいてくれて非常に感謝しているよ」と笑顔満面のサモ・ハンは「香港にいても日本料理ばかり食べているんだ。日本の人たちは親切で礼儀正しい。一緒に仕事をしても、一生懸命やってくれる。日本でも映画を撮りたい」と意欲を見せる。65歳を迎えた今も創作意欲は全く衰えず、次回作においても「企画はしていて、7月か8月にクランクインできたら。面白い話、としか言えないんだけどね(笑)」と明かした。
久々の監督作となるが「映画会社の方に渡された脚本がなかなかよくてね。そうしたら、監督をやってみないかと言われたんだ。ドラマ性の高いものはやったことがなかったから、やることにしたんだ。脚本段階ではアクションがあまりなかったから、加えたよ。(アクションシーンの撮影では)どうやって相手の腕を折ろうかとこだわった。元ボディガードという役どころだから、普通のファイターとは違う。殺すことは考えない代わりに、2度と攻撃できないように骨を折って動けなくするとか、リアルな考えがあったんだ」と役作りを絡めて語った。
アクションファン垂ぜんのキャスティングにおいては「1人ひとりに電話して『1日遊びに来ない?』と聞いたんだ」と『エクスペンダブルズ』さながらのオファーを行ったという。レジェンドたちの集結にアンディ・ラウもいてもたってもいられなかったそうで「アンディ・ラウは元々製作だったんだが、『僕も出たいから役がほしい』と言ってきてね。色々と提案したんだが『もっと出たい』と言うんだよ(笑)」とほほ笑ましいエピソードを明かした。
終盤には、サモ・ハンの吹き替え声優を長らく務める水島裕が花束を持って駆けつけ、会場の盛り上がりは最高潮に。サモ・ハンは「いつもお疲れ様です。水島さんがいるからこそ引退できない」とジョークを飛ばし、水島は「監督作も素晴らしいんですが、出演して一言でもいいからしゃべってください」と返していた。
「おじいちゃんはデブゴン」は5月27日から、東京・新宿武蔵野館、大阪・シネマート心斎橋ほか全国順次公開。なお、サモ・ハンがアクション監督・出演を務めた「コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝」は6月10日から公開。
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