ティム・バートン監督「ミス・ペレグリン」に込めた思い明かす「奇妙なのは良いこと」
2017年1月31日 14:00
[映画.com ニュース] 来日中のティム・バートン監督が、1月31日に東京・六本木のグランドハイアット東京で行われた会見に出席し、最新作「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」について語った。この日は、ファッションモデル・女優の松井愛莉とInstagramで人気を博す双子のりんか&あんなも駆けつけ、バートン監督と初対面を果たした。
謎めいた死を遂げた祖父の遺言に従い、とある孤島の屋敷を訪れた少年ジェイク(エイサ・バターフィールド)は、祖父を知る屋敷の主ミス・ペレグリン(エバ・グリーン)や空中浮遊、全身を覆った双子、透明人間といった特殊能力を持った少年少女とめぐり会う。屋敷の住人と心を通わせるなかで自身に眠る“力”に気づいたジェイクは、能力者たちを狙う恐るべき脅威と戦うことを決意する。
他人と違う子どもたちが力を合わせて困難に立ち向かう本作は、監督の実体験やイマジネーションがふんだんに盛り込まれている。バートン監督は「ほかの人から『変わっている』と言われる多くの人というのが、芸術性に富んでいたり静かな人であるもの。彼らはよい人で、中身はいたって普通なんだ。ちょっと奇妙なところがあってもそれはよいことなんだ、というのを本作では描いている」と作品に込めた思いを語った。
ランサム・リグズ氏による全米ベストセラー小説が原作だが、バートン監督は「原作が持っている詩的な美しさを損なわないように心がけた」とながらも、映画化に際してキーキャラクターのエマ(エラ・パーネル)の能力を「とても詩的なんじゃないか」と炎操作から空中浮遊に変更したという。さらに、「かわいいと同時に怖い」イメージがあるという双子を新たに登場させている。
松井はミス・ペレグリン、りんか&あんなは双子の衣装で登場し、バートン監督にバラの花束を贈呈した。本作を鑑賞した松井は「興奮状態でした。印象に残るシーンが多すぎた」と作品世界にすっかり魅了された様子。「花束をありがとう。美人コンテストに優勝したみたい」と喜びを語ったバートン監督は、元気いっぱいのりんか&あんなにも温かなまなざしを向けていた。
「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」は、2月3日から全国公開。
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