宮本信子、夫・伊丹十三映画の継承願う「こんな変なおじさんがいたと知ってもらいたい」
2017年1月13日 22:30

[映画.com ニュース] 故伊丹十三監督の「タンポポ」の30年ぶりの全米公開を記念した4Kデジタルリマスター版の1日限りの凱旋上映が、“十三の日”の1月13日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われた。
妻で主演女優の宮本信子が、上映前に舞台挨拶。かつての伊丹組のスタッフも多く駆け付け、「考えてもいなかったので、うれしくてうれしくて。しかも、1回だけの上映だから宝物のよう。楽しんで最後までご覧くださいと、伊丹さんも言っていると思います」と満面の笑みを浮かべた。
「タンポポ」は、「ラーメン・ウエスタン」と銘打たれた、さびれたラーメン店を営む未亡人にほれたトラック運転手が立て直しに奔走する活劇。日本公開翌年の86年にニューヨークのジャパン・ソサエティで初上映されたのを皮切りに、翌87年3月には近代美術館(MOMA)でも上映され、一般公開ではその年の外国映画の興収5位に入る人気となった。今の世界的なラーメン・ブームの火付け役になったともいわれている佳作だ。
今回、米クライテリオン社が4Kデジタルリマスター版を製作したのをきっかけに、10月21日にFilm Forumをはじめ順次公開し、Film Forumでは当初2週間の上映予定をさらに延長。その後、2017年1月12日現在で、累計で全米60館以上まで公開が広がっている。
宮本は公開初日に現地で舞台挨拶を行い、「ファーストカットから最後まで、ずっと自由な感じで楽しんでもらえた。その雰囲気が素敵で、伊丹さんが知ったら本当に喜ぶだろうなと感無量になりました」と述懐。日本での公開は未定だが、3月にCS放送「日本映画専門チャンネル」で「タンポポ」を含めた伊丹監督の全10作品が放送されることが決まっており、宮本は「素晴らしい出合いが広がって、伊丹映画を忘れないよう継続して応援していただければうれしい。若い人には、こんな変なおじさんがいたんだと知ってもらいたい」としみじみ話していた。
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