ベルリン金熊賞受賞作 難民の玄関口の島を映す「海は燃えている」予告編
2016年12月3日 08:00

[映画.com ニュース] 第66回ベルリン映画祭金熊賞受賞作で、第89回アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表に選ばれたジャンフランコ・ロージ監督の新作「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」の予告編が公開された。
ロージ監督は、前作「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」でドキュメンタリー作品初のべネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞を受賞。そして、今作「海は燃えている」でもベルリン映画祭初のドキュメンタリー作品で最高賞である金熊賞を獲得した。
映画は、北アフリカにもっとも近いイタリア最南端にある小さな島、ランペドゥーサ島が舞台。漁師たちが静かに暮らす島は、ヨーロッパへ密航する難民や移民たちの玄関口でもあった。島で巻き起こる事件を、12歳の少年の視点で静かに映し出す。
予告編は、ベルリン映画祭で審査員長を務めた女優のメリル・ストリープの言葉からスタート。島の美しい海とそこで暮らす少年の無邪気な笑顔を映しながら、難民たちの玄関口という島のもうひとつの顔をカメラが捉える。難民船からの救助依頼の切羽詰まった声や、ニュース映像では見られない難民の上陸場面という、島の日常のコントラストを見るものに提示する映像だ。
「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」は、2月11日から、Bunkamura ル・シネマほか全国順次公開。
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