マッスル坂井、力道山と猪木に次ぐ“偉業”にご機嫌で監督作アピール「演出手腕定評ある」
2016年11月22日 12:00

[映画.com ニュース] ドキュメンタリー映画「俺たち文化系プロレスDDT」のマッスル坂井、松江哲明両監督が11月21日、東京・有楽町の日本外国特派員協会での試写会後に会見した。
坂井は上映前、DDT所属のプロレスラー、スーパー・ササダンゴ・マシン(現在は軽い心疾患のため休養中)として試合会場での名物となっているパワーポイントを使ったプレゼンテーション「煽(あお)りパワポ」で作品解説。同協会で会見したプロレスラーは力道山、アントニオ猪木に次いで3人目と知りご機嫌で「私は優れた演出力と構成力に定評がある」と言い放った。
同団体のエース・HARASHIMAが、2015年8月に敗れた新日本プロレスのエース・棚橋弘至とタッグで再戦するまでを追う。松江監督は当初、DDTの高木三四郎社長から団体の1年を追ってほしいと依頼されたそうだが、「1年を編集したものを作ったが、映画として弱い。30分くださいと言って書いたのが、今の構成案。DDTにはいろいろなレスラーがいるが、その関係性が凝縮されたものになった」と自信のほどをうかがわせた。
再戦は、坂井らのユニット「♯大家帝国」による興行で実現したため「新日本プロレスのファンにヒートアップしてもれる構成を心掛けた」と持論を展開。タッグ戦でHARASHIMAのパートナーに棚橋への刺客に抜てきされた大家健については、松江監督が「結果的に残って主役になってしまった感じだが、自分から光は出せないけれどカメラが向いちゃうタイプ。『ロッキー』もスターのアポロではなく、挑戦者のロッキーが主人公としてスポットライトを浴びる。そういう人」と絶賛した。
「俺たち文科系プロレス」は、HARASHIMAに勝利した棚橋の発言が波紋を呼び、団体間の確執に発展したことからその後のDDTの人気投票で1位に獲得した「♯大家帝国」が賞品の興行権を使って再戦を要求し、団体を揚げて奔走する姿が描かれる。坂井は、「団体間のトラブルを解消する手腕も問われて、公式非公式を問わずトラブルシューターの依頼が増えた。私はプロレス界の平和のため日々活動しております」とアピールしていた。
11月26日から、全国で順次公開される。
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