堀春菜主演「あなたの宇宙は大丈夫ですか?」は日韓合作!
2016年11月19日 05:00
[映画.com ニュース] 第10回田辺・弁慶映画祭で女優賞を受賞した堀春菜が主演する「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」が日韓合作で製作され、「同じ空の下で」というコンセプトの音楽映画シリーズがスタートする。同シリーズは日本と韓国のミュージシャンの友情をテーマとしたもので、今後定期的に日韓の監督を起用し、両国で劇映画を製作していく。
第1弾「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」は10月5日にクランクインし、撮影はほぼ全編大阪で行い、10月末にオールアップを迎えた。監督は、前作「We Will Be OK」が釜山国際映画祭やBFIロンドン映画祭で高い評価を得た若手のベク・ジェホ。主演は韓国のロックバンド、元The Jaduのカンドゥ。ジ・デハン、辻凪子らが共演している。
また、出演もしている大阪のシンガーソングライター・すのうが、登場人物たちが劇中で演奏する「果ての世界」や挿入歌「かなしみの種」を作詞・作曲。サウンドトラックにはLucid Fall、Soul Cry、カンドゥ、イ・ジョンオン、HERO-SWAYといった日韓のアーティストが参加する。
撮影を終えた堀は、「私たちは休憩時間に言葉を教え合ったり、お腹は空いていないか心配してくれたり、時には将来どうなりたいかなど、たくさん話をして、たくさん笑いました。それは努力をしてそうしていたわけではなく、自然とお互いを知ろう、知りたいと思った結果だった思います」と振り返る。そして「いま日本と韓国は、近いのに遠い国だと言われています。国と国が良い関係になるにはまだ時間がかかりそうですが、私たちは日韓合作映画の製作を通じて手をつなぐことが出来ました。小さくてもとても大きい事だと思います。作品が上映され、この輪が少しずつ広がって欲しい」と今後の展開に期待を寄せている。
来年、韓国と日本でVIP試写会コンサートを開催し、釜山国際映画祭や各国の映画祭に出品後、秋以降に劇場公開を目指している。試写会はこれまで前例がなかった映画+コンサートの形で、第1部は映画上映、第2部は出演俳優たちによるコンサートで企画。同時に出演者たちが参加したサウンドトラックが発売される予定。
なお、総製作費は約2000万円で、一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で製作費と宣伝費の支援を募っている。目標金額は700万円(http://eiga.com/official/motion-gallery/)。