「虐殺器官」17年2月3日公開!中村悠一&櫻井孝宏、完成度に自信

2016年10月31日 22:05

完成度には自信!
完成度には自信!

[映画.com ニュース] 第29回東京国際映画祭内のアニメーション特別企画「TIFFアニ!!」スペシャルイベントが10月31日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催され、夭折の小説家・伊藤計劃さんが残した作品をアニメ映画化した「虐殺器官」の公開日が、2017年2月3日に決定したことが発表された。声優キャストの中村悠一櫻井孝宏山本幸治プロデューサーが、本作の特別映像の上映後にトークショーを行い、作品への思いを語った。

本作は、アニメ制作会社「マングローブ」の経営破たんにより、一時は製作中断と公開延期を余儀なくされた。このニュースは、中村、櫻井ら声優陣にとっても寝耳に水だったという。中村は「ここだけの話、ニュースが出た翌日に取材の予定があったんですけれども、ネットでニュースを見かけたので、マネージャーに『ところで明日、本当に取材ある?』って聞いたら『ありますけど、どうしたんですか』と返ってきて、『こいつ、なんにも知らねえな』と(笑)。結局、翌日の取材はなくなりました。それくらい僕らも晴天の霹靂でした」と明かした。

製作を続行すべく、自ら新スタジオ「ジェノスタジオ」を設立した山本氏は、中止しなかった理由を問われると「ここで頑張って作りきれば目立つかなと思い、頑張りました。頑張っている姿を目立つ感じで見せたかったんです」ときっぱり。中村と櫻井が、思わず「ちょっとチャラいですね(笑)」とこぼすと、慌てて「チャラいけど、すごく大変だったんです」と付け加えていた。

公開延期による作品への影響は、マイナスな面ばかりではなかったという。司会から「その分、作品の精度は上がっているのでは?」という指摘を受けた中村は、「だと思います」とニッコリ。そのうえで「こうやって再出発のチャンスを与えていただいて。時間を置いた分、より良いものに仕上がっていくんだろうなと。音がついた映像を初めて見させていただいたのですが、より重厚感のあるものに仕上がったと感じました」と自信をのぞかせた。

一方の櫻井も「血の表現とかすこし目を覆いたくなるようなものを、手加減なくやるっていうのが、作品の最後につながる強烈なフックになっていると思う。冒頭からのまれちゃいますよね。作り物とはわかるがリアル。もしかしたら、別の世界ではこんなことがあるんだろうなという思いがよぎったり。こういう未来がきちゃうのかもしれないなという予感めいたものがあったり、いろんなことを考えさせられる作品でした」と完成度に太鼓判を押した。

本作は、2009年に34歳で死去した伊藤さんの残したオリジナルの長編3作品を映画化する「Project Itoh」の1作。伊藤さんが07年に発表したデビュー作を原作に、アメリカ軍特殊部隊のクラヴィス・シェパード大尉が、世界で紛争の種をまいているとされる言語学者ジョン・ポールを追う姿を描く。

第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。「虐殺器官」は17年2月3日から公開。

(映画.com速報)

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