湊かなえ原作ドラマ「望郷」主題歌&劇中歌は山崎まさよし新曲!劇中ボーカルは濱田岳
2016年8月15日 17:00
[映画.com ニュース] 湊かなえ氏のミステリー短編集を原作とした、オムニバス形式のスペシャルドラマ「望郷」の主題歌が、山崎まさよしの新曲「光源」に決定した。さらに同曲は、濱田岳扮する人気歌手が歌う劇中歌としても起用され(劇中の楽曲タイトルは「空の果て」)、濱田は山崎の立ち合いのもとレコーディングに初挑戦した。
ドラマは、広末涼子主演で20年にわたる姉妹の確執を描く「みかんの花」、伊藤淳史演じる主人公が失踪した父親の真実に迫る「海の星」、7年ぶりに帰郷した人気歌手(濱田)が海に落ちて意識不明に陥る事件を描いた「雲の糸」の3つのストーリーが描かれる。
原作小説を愛読していたという山崎は、「話がきたのは、ちょうど湊かなえさんのこの『望郷』を読んでいた時でした。僕は瀬戸内の山口から出てきたので、『雲の糸』のシチュエーションがすごくオーバーラップしたんです。小説の中ほどせっぱつまった感じではなかったのですが、ただ、自分の経験と(濱田くんが)演じられた役柄が折り重なって、思いのまま感じたままを書きました」と楽曲に込めた思いを明かした。
一方、初のレコーディングを終えた濱田は「ガラス越しに山崎さんがいると思うと、やはり不慣れな場所でもありますし、(スタジオで)歌を歌うというのは初めてですし、カラオケとはノリが違うので、いろいろ考えてしまって緊張しちゃいましたね」と吐露。だが、山崎が「いや、うまいです! 声がすごく良いですね。マイクのノリがすごくいい」と絶賛すると、一変して「声帯替えよか?(笑)」とおどけていた。
また山崎は、濱田演じる主人公・黒崎ヒロタカの先輩役で約6年ぶりにドラマ出演も果たしているが、「1時間にも満たないほどの電光石火のような撮影でしたから、何を感じる余裕もなく、という感じでした」と振り返る。これに対し、濱田は「お芝居関係なく、ミュージシャンの方ってお会いすることないですし、ある種、別世界の人、という感覚でした。意地悪しないし、無茶なことを言わない、唯一の優しい人の登場で安心できたシーンなので(ヒロタカの)キラキラ感が生かされて良かったと思います」と語り、そのうえで「素直に輝く演技ができたのは、山崎さんが出演して下さったおかげだと思います」と感謝を述べた。
テレビ東京スペシャルドラマ「望郷」は、2016年内に放送予定。