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大野拓朗、実在の日本兵演じた主演ドラマに感涙「観劇して感激」

2016年8月3日 18:00

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感極まり涙を流す大野拓朗
感極まり涙を流す大野拓朗

[映画.com ニュース] 俳優の大野拓朗が8月3日、主演するNHK-BSプレミアムの終戦企画ドラマ「ラスト・アタック 引き裂かれた島の記憶」の会見を東京・渋谷区の同局で行った。

会見前の試写を取材陣と一緒に見た大野は、「観劇して感激しました」とダジャレで挨拶を切り出したが、その目からは大粒の涙が。太平洋戦争で米軍に撃墜され、漂流しているところを沖縄・伊平屋島の人に助けられ、軍人であることを隠して生きた実在の人物・飯井敏雄氏を演じ、「生きていていいのか? 守るって何を? とずっと悩み続けて飯井さんの人生が描ければと思っていた。大変でしたけれど、でき上がったものを見られて感無量です」と何度も声を詰まらせた。

日本兵を演じるに当たって頭を丸め、「中学生以来でしたけれど、気持ちが引き締まりました。精神的に助けられた部分も多かった」と強調。加えて、「見た目にも格好いいと言われることが多くなったので、うれしかった」と思わぬ周囲の反響を喜んだ。

撮影は伊平屋島でのオールロケで、「空気や海がきれいで、当時と変わっていない自然によって、ただただ飯井さんを生きていたという思い出しかない。環境が助けてくれた」と感謝。同局の朝のテレビ小説「とと姉ちゃん」への出演やEテレ「Let's天才てれびくん」でMCを務めている効果は絶大だったようで、「島の人が皆あったかくて、愛情をいただいた。皆、見ているよと言ってくれて、島の半分くらいの人と写真を撮りました」とうれしそうに振り返っていた。

共演の竹中直人は、「悩んでいる青年を愛してしまった、おじさんの役。ただただ、大野くんを見つめていた。(米軍に)連れて行かれた時の後ろ姿、寂しかったなあ」としみじみ。大野は、「僕を包み込んで、想定外のお芝居をぶつけてくださる。芝居が楽しいと鳥肌が立つんですが、毎日鳥肌でした」とリスペクトしていた。

「ラスト・アタック 引き裂かれた島の記憶」は、日本兵であることを隠して伊平屋島で生きていくことを決めた海軍少尉と、同世代の米兵との心の交流を描き、昭和天皇の玉音放送後に行われた特攻という知られざる歴史をひも解くドキュメンタリードラマ。終戦記念日の8月15日午後9:00から放送される。

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