池松壮亮&菅田将暉「セトウツミ」続編に期待!「お客さん次第でいくらでもできる」
2016年7月2日 14:40
[映画.com ニュース] 此元和津也氏の人気漫画を映画化した「セトウツミ」が7月2日、全国41スクリーンで公開初日を迎え、主演の池松壮亮と菅田将暉、ヒロイン役の中条あやみ、メガホンをとった大森立嗣監督が東京・新宿ピカデリーでの舞台挨拶に立った。
クールなメガネ男子・内海(池松)と天然な元サッカー部員・瀬戸(菅田)という関西の高校生2人が、放課後にまったりしゃべり続ける姿を描く。全編通じて会話劇が繰り広げられるだけに、菅田が客席に対し「僕と池松くんが、座ってしゃべっている映画です。完全にDVDで見る感じのこの映画……」と語れば、池松は「こらー、やめろー!」とさえぎり、丁々発止のやり取りで場内を喜ばせた。
それでも菅田は、「この映画をでっかいスクリーンで見てくれる皆さんが、大好きです。皆さん次第で、続編も可能になります」とほほ笑み、客席からの喝さいを浴びた。一方の池松は、菅田とともに駆け抜けた日々に言及し、「菅田くんとは今年結構続いたので、しばらくないと思う。(今作の)続編があればまたやりますし、なければしばらくないでしょう。またどこかでお会いしたいと思います」とドライなコメント。これには中条も「冷たい」と苦笑いし、菅田も「俺、死んだみたいやん」とつぶやいていた。
さらに撮影中のエピソードとして、菅田は「1回、うちのおじいちゃんが見に来た」と告白。祖父がギャラリーとともに見学していたそうで、池松が「あれはすごかったな。2万円持ってたな」と振り返ると、菅田は「『来たでー!』言うて2万円を(頭上に掲げていた)。本人的には差し入れをしたかったけど、何をあげたら良いかわからんから、財布から2万円出していた」と説明し笑いを誘った。続けて、池松が喜々として「おじいちゃんさあ、川の向こう側にいるギャラリーに混ざって……」と話そうとしたが、菅田に「おじいちゃんのことになると、急にしゃべり始めるやん」とツッコミを入れられていた。
また最後に、大森監督は「日本を代表する若手スターが、人を殴ったりもせず、セックスもせず、ただ座っているだけのものすごくぜい沢な映画。そのぜい沢さを味わって、応援よろしくお願いします」と呼びかける。池松も「この映画、座っているだけなのであまりお金も時間もあまりかからないんです」と述べたうえで、「漫画原作なのでたくさん面白い題材があるし、お客さんの入り次第でいくらでもできると、裏で話しています」と改めて続編への期待を込めていた。