トム・ヒドルストン「ハイ・ライズ」予告で高層マンションに巣食うヒエラルキーが崩壊
2016年6月26日 11:30
舞台は、あらゆる設備が整い、理想の生活を送ることができる新築高層マンション「ハイ・ライズ」。毎晩のように隣人のパーティーに招かれ、新生活を謳歌していた医師ラングは、フロアごとのヒエラルキーがあることを知る。そしてある晩、停電をきっかけに階級闘争が勃発する。
単なる住居スペースにとどまらず、敷地内にジム、スーパー、エステサロンなど街のような機能を持った世界での完璧な生活に酔いしれるセレブたち。しかし、下層階の暮らしはまったく異なるものだった。
ふくれあがる下層階住人の不満、あざ笑うかのような上層階セレブの傍若無人な振舞い。予告編では、スタイリッシュな映像と音楽で理性やユートピアが崩れ落ちていく様をとらえた。また、闘争とは一線を画すラングに向けられた「お前みたいなヤツが実は一番怖い」という言葉は何を示すのか。本編への期待をあおる内容となっている。
メガホンをとったベン・ウィートリー監督は、「観客がどのように物語を見ることになるかにこだわったんだ。ポータブルカメラを使い、報道用に使うようなカメラは使わなかった。観客に代わって目撃しているような捉え方ができたから、その場で物語を見ているような気分になれると思うよ」と自信をのぞかせている。
「ハイ・ライズ」は、8月6日から全国で公開。