ベン・アフレック独占インタビュー!「ジャスティス・リーグ」を導くバットマンの使命
2016年6月22日 22:00

[映画.com ニュース] DCヒーローのチーム結成を描く「ジャスティス・リーグ(原題)」が、2017年の公開に向け撮影の真っ最中だ。英ロンドン郊外にあるワーナー・ブラザース・スタジオ・リーブスデンの撮影現場で、映画.comが独占取材を敢行。2大ヒーローが世紀の対面を果たした「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」に続き、バットマンを演じるベン・アフレックがインタビューに応じた。
「究極の一匹狼」であるバットマンに、「チームをまとめ、同盟を結成するという使命」が与えられる。人間に対する信頼を取り戻し、スーパーマンの無私無欲な行動に鼓舞されたバットマンことブルース・ウェインは、さらなる強大な敵に立ち向かうため、特殊能力を持った“メタヒューマン”のチームを立ち上げようとする。「バットマンが世界一の探偵であるという要素が前作よりも色濃く見られる」と同時に、「前作とはガラッと趣が異なり、アンサンブル映画になっている」とアフレックは解説。「どのようにして様々な登場人物たちが一緒にやっていくのか、一つの場所に集められた時どのような反応を起こすのか」が描かれるという。
アフレックは今作でのバットマンを「限界まで追い込まれた男ではなく、ある意味振り出しに戻った男」と位置づける。「自分のしたことの埋め合わせをしようとしている。そして人類にもそうしてほしいと願っている。前作で重要なことを学び、世界をより良いところにしようとしているんだ」。バットマンは希望や信念を見いだすが、アフレックが「絞首台ジョーク」と呼ぶところのダークで皮肉たっぷりのユーモアは健在の様子。そして、執事のアルフレッドとすら上手く付き合うことができないのにも関わらず、「他の人たちと上手くやっていく術を見出さなければならない」という役どころだ。
バットマン、ワンダーウーマン(ガル・ギャドット)、フラッシュ(エズラ・ミラー)、アクアマン(ジェイソン・モモア)、サイボーグ(レイ・フィッシャ-)が結集することにより、「希望や協力」が生まれる一方で、「葛藤(かっとう)が生まれる」と語るアフレック。「キャストたちは、自分が演じるキャラクターにある種の独特のエネルギーをもたらしている」そうで、超高速で移動できる青年フラッシュを例に、「前向きで、いつも興奮している青年の横で、バットマンはどうするのだろう? そういう状況はバットマンにとって自然ではない。だから楽しいんだ」と新たな魅力を紹介する。さらに「他のスーパーヒーローたちが存在する世界だから、そこには必然的にコメディがある」と、前作より「ユーモアの入る余地がある」という見解を述べた。
地球の破滅的な危機に立ち向かう正義のヒーローチームの敵として、ステッペンウルフやパラデーモンが登場すると見られているが、アフレックは「フラッシュやワンダーウーマン、サイボーグの能力を発揮させたかったら、それに見合った悪役がいなければならない」と言う。ちなみに、メガホンをとるザック・スナイダー監督は、前作の悪役レックス・ルーサーについて、「今投獄されているから、どうなるかわからないよ。でも、コミックブックの世界で囚人は脱出することができるものだからね(笑)」と再登場をほのめかした。
アフレックは自身が主演するバットマンの単独映画でメガホンをとることが決定しており、「脚本はあるが、まだ作業中。最高の水準を追求していて、満足するところまではいっていない」と進捗状況を報告。すでにスタジオ内では全米公開日の目処が立っているようだが、「自分が良いと思う脚本がない限り映画は作らない」と自らに高いハードルを課す。「ジャスティス・リーグ」では製作総指揮も兼ねており、「ストーリー、キャラクターが相互に影響し合う。そういうことを口外したくはないが、あることがバットマンに影響を与えることがあるかもしれないといことだ」と大局を見据えている。
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