アートアニメ「哀しみのベラドンナ」が4Kレストア版で米劇場初公開
2016年3月28日 12:00

[映画.com ニュース] 山本暎一監督の長編アニメーション「哀しみのベラドンナ」が、米国で4Kにレストアされ、同国で初めて劇場公開される。このほど、米Indiewireでポスタービジュアルが初公開された。
テレビアニメ「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」の制作や演出に携わってきた山本監督が、1973年に発表した実験的でアーティスティックな作品。虫プロダクションとヘラルド映画による大人のための劇場アニメ第3作として製作された。フランスの歴史家ジュール・ミシュレの小説「魔女」をもとに、愛する夫のために悪魔に肉体を売った若い女性ジャンヌの物語がエロティシズム&リリシズムたっぷりに描き出される。挿絵画家・深井国がキャラクターデザインと美術監督、杉井ギサブローが作画監督を務め、水彩画のようなタッチの映像美を生み出し、ジャズピアニストで作曲家の佐藤允彦が音楽を手がけた。主人公ジャンヌの声を長山藍子、悪魔の声を仲代達矢が担当している。
英題は「Belladonna of Sadness」。レストアは、米Cinelicious Picsがオリジナルの35mmネガと音源をもとに行っている。5月6日からニューヨークのメトログラフ・シアターと、サンフランシスコのアラモ・ドラフトハウス、翌週13日からロサンゼルスのシネファミリーで公開され、その後全米各地で順次公開される。
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