園子温絶賛の「マジカル・ガール」監督は漫画家! 脚本執筆中「まどマギ」にはまる
2016年3月3日 17:00

[映画.com ニュース] ペドロ・アルモドバルや園子温監督が絶賛するスペイン映画「マジカル・ガール」で長編デビューを飾ったカルロス・ベルムトは、映画監督でありながら、漫画家・イラストレーターとしてのキャリアを持つ異才だ。
美術学校を卒業後、2006年に古代インドを舞台にした「El Banyan rojo(赤いバニヤンの木)」で漫画家デビューを果たす。ヒンドゥー教の神話をベースにした物語に、人間の善悪や闇の部分に切り込んだ哲学的なテーマでその才能を知られるようになり、バルセロナ国際コミックコンベンションで4部門にノミネートされた。
その後、ブラックな短編を集めた「Psicosoda(サイコソーダ)」や、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督によるTVドラマを基にした漫画「Pluton BRB Nero, la venganza de Maripili」を発表。2012年には、自身が大ファンである「ドラゴンボール」にオマージュを捧げた「Cosmic Dragon(コスミック・ドラゴン)」を発表している。
そんなベルムトは、アニメ、マンガをはじめとした日本のカルチャーに造詣が深く、「マジカル・ガール」の脚本を執筆中には、「魔法少女まどか☆マギカ」にハマっていたという。願いを叶えるため、犠牲を払わなければならない少女たちの姿を描いたダークさにひかれたと語っている。
2014年サンセバスチャン国際映画祭グランプリと監督賞をダブル受賞した「マジカル・ガール」は、キーアイテムとなってくる架空の日本アニメ「魔法少女ユキコ」や少女が欲しがるコスチュームなど、ベルムト自身が原画を描いた。日本人が親近感を覚える要素が全編にちりばめられた、スペインのフィルムノワールの傑作をぜひスクリーンで確認して欲しい。
「マジカル・ガール」は3月12日から、全国順次公開。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい映画】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“超刺激作”
提供:松竹
ズートピア2
【質問:すみません、今年の冬、どの映画を観たらいいですか?】答え:私は「ズートピア2」を絶対に観ますね!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ