“聖域”の闇に挑む記者たちの奮闘照らす「スポットライト」予告編が公開
2016年2月17日 12:00

[映画.com ニュース] 第88回アカデミー賞で6部門にノミネートされた社会派ドラマ「スポットライト 世紀のスクープ」の本ビジュアルが完成し、カトリック教会という“聖域”の闇に挑んだ新聞記者たちの奮闘を照らし出す予告編とともに公開された。
2002年1月、長年にわたり数10人もの神父が児童に性的虐待をはたらき、それをカトリック教会が組織ぐるみで隠ぺいしてきたというスキャンダルを、米ボストン・グローブ紙がスクープした。映画では実話をもとに、取材にあたった記者たちの目線で“世紀のスクープ”の内幕を克明に描き出す。
古くから地域社会に根ざしてきたカトリック教会は、秘密主義に閉ざされた巨大権力であり、定期購読者の半数以上をカトリック信者が占めるボストン・グローブ紙にとっても不可侵の“聖域”だった。01年夏、マイアミからやってきたアウトサイダーのマーティ・バロンが同紙の新編集局長に着任。地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるむことなく、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出し、独自の極秘調査に基づく特集記事欄「スポットライト」を担当する記者4人がその命を受けた。
予告編では、教会という権威に畏縮し多くの人が口を開こうとしないなか、チームが一丸となって教会の闇を暴くために戦い続けるさまが映し出され、隠し続けられていた罪が白日の下にさらされるスリルとともに、被害者の希望の光となるべく正義を貫こうとする記者たちの信念に迫る。
トム・マッカーシー監督がメガホンをとり、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーブ・シュレイバーらが共演。第88回アカデミー賞では、作品賞をはじめ、監督賞、助演男優賞(ラファロ)、助演女優賞(マクアダムス)、脚本賞、編集賞にノミネートされている。
「スポットライト 世紀のスクープ」は、4月15日から東京・TOHOシネマズみゆき座ほか全国で公開。
Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC
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