米インディペンデント作家ドン・ハーツフェルトらが語るアニメ論とは?
2016年2月6日 13:08

[映画.com ニュース]国際アニメーションフェスティバル「GEORAMA2016」の特別プログラムで、国内外のアニメーション作家が過去作を振り返るイベント「ハウ・ユー・ゲット・ゼア」の第1回が2月5日、東京・座・高円寺2で行われた。米インディペンデントアニメ界注目の作家ドン・ハーツフェルト、デビッド・オライリーが来日し、トークを繰り広げた。
ハーツフェルトは新作「明日の世界」が第88回アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされ、オライリーはスパイク・ジョーンズ監督作「her 世界でひとつの彼女」のゲームシーンなどを手がけるなど、ともに米アニメ界で話題を集めている。
この日、「リジェクテッド」などハーツフェルト作品5本、オライリー作品3本が上映された。観客とともに過去作品を振り返ったハーツフェルトは、照れながらも「お客さんが笑ってくれると作った意味があったと感じるし、エネルギーを充電できる気がする」とニッコリ。そして「すべてを人工的に作ることができるから、実写やドキュメンタリーではなくアニメが最もパワフルな映画だと思う。すごくコントロールが効くけれど、それでもリアリティをとることができるのはアニメーション魔術かな」と魅力を語った。
手描きアニメが生み出す独特の世界で熱狂的な支持を集めているハーツフェルトと、対照的にCGを駆使しエッジを効かせた世界観を特徴とするオライリー。作品のタッチは異なるが、「ふたりともアニメ以外のヨーロッパ映画、日本映画、アメリカ映画などからも影響を受けている。モンティ・パイソンみたいなコメディなど好きなテイストが似ている」(オライリー)、「似ているのは奇妙な角度からアニメに対してアプローチしているところ」(ハーツフェルト)と根幹では共通する部分も多い。
アニメの技法と世界観の関連性について問われると、ハーツフェルトは「シンプルにすることで、観客が想像できる余地を残したい。それが僕のドローイングの良いところで、シンプルさが持っている普遍的なものがやりたいこと。そこに世界観を投影できるのでは」と説明。オライリーは 「僕はタイミングによってシニカルになったり、ポジティブになったりする。そういう風に世界観は変わっていくもの。一方で、テクニックはさまざまなプロジェクトを行うことで成長、成熟していくと思う」と持論を展開した。
ハーツフェルト監督作「明日の世界」は、5月に公開。
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