エコノミスト・門倉貴史氏、格差社会でのマイホームにアドバイス!
2016年1月30日 16:10

[映画.com ニュース] アメリカのサブプライムローンをテーマにした映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の公開を記念し1月30日、「ホンマでっか!?TV」などでおなじみのエコノミスト・門倉貴史氏によるトークイベントが、都内で開催された。
リーマンショックを受けて低所得者向けの住宅ローンであるサブプライムローンが崩壊し、マイホームを失った男が、同じ境遇の者たちを操り、家を取り戻そうとするさまを人間ドラマとして描き出す。門倉氏は、映画について「アメリカは経済大国ですが、実は負の側面として“超”が付くほどの格差社会でもあり、その現実が描かれていると思います」と語る。
そもそも、日本とアメリカの住宅ローンの違いを「日本では金融機関が融資に対して審査をするので返済能力がない人にお金が回らないようになっているが、アメリカのサブプライムローンは、本来は融資できない人にリスクを分散して低金利を適用して何とかやっていた。それが、何年か経つと変動金利制になり、ローンが膨らんで返済できなくなった。住宅価格も低いので売っても返済できなくない」と解説する。
映画では、アンドリュー・ガーフィールド演じる主人公がある日突然、マイホームを追い出される。「日本ではいきなり差し押さえで追い出されることはあまりない」と言いながらも、「格差は確実に広がっている」。「アベノミクスが進められていますが、格差を容認する側面もある。今後、格差が広がって固定化していくのでは?」との見通しを口にした。
そんな中、今後、家を持とうとする人へのアドバイスを求めると「今のうちに金融資産を蓄え、なるべく頭金を多くして、無理のないローンを組むこと」と指摘。そのために「積極的に投資や資産運用をすることが大事になってくる。純金の積み立てなどは比較的安全です」と語る。また副業も有効と語り、「結婚式や合コンの代理出席が人気があります。元手がいらないものでは、流木を海外で拾ってネットオークションなどで売ると、数千円から1万円になることがあります。インテリアや熱帯魚の水槽のためにニーズがあるんです」と意外なアルバイトまで指南していた。
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