「オデッセイ」にポジティブさを学んだ吉田沙保里、五輪4連覇の先は……火星!?
2016年1月29日 15:30
[映画.com ニュース]第88回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞ほか7部門にノミネートされている「オデッセイ」の公開記念イベントが1月28日、東京・文京区の宇宙ミュージアム「TeNQ(テンキュー)」で行われ、宣伝大使に就任した女子レスリング金メダリストの吉田沙保里選手が出席した。
巨匠リドリー・スコット監督とマット・デイモンが初タッグを組んだ本作。火星での探査任務中に事故に巻き込まれ、1人置き去りにされた宇宙飛行士マーク・ワトニー(デイモン)の決死のサバイバル生活を描く。吉田選手は「私もマットの上ではひとりぼっち。ポジティブな気持ちを持ち続ける姿に、大切なことを教えてもらった気がする」と主人公に感銘を受けた様子で、「ぜひアカデミー賞を受賞してほしい」と本作を応援した。
宇宙飛行士のコスチュームに身を包んだ吉田選手は、実際の宇宙飛行士が取り組んでいる“宇宙遊泳(ムーンウォーク)”という訓練にチャレンジ。ワイヤーにぶら下がった不安定な状態でバランスを保ち、巨大な岩石の模型やサンドバッグを所定の位置に運ぶミッションに挑み、制限時間内にクリアすると「やってやりましたよ」と“霊長類最強女子”ぶりを見せつけた。
イベントにはJAXA宇宙飛行士の大西卓哉さんも駆けつけ、「宇宙理論に裏打ちされたリアリティの精度が高い。NASAのインストラクターの間でも、とても評判になっています」とプロ目線で太鼓判を押す。今年6月にロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーションに向かい、約6カ月間滞在する予定で「もし火星に置き去りにされたら、ジャガイモを栽培したい」と劇中シーンを引き合いに、笑いを誘っていた。
また、8月に開幕するリオデジャネイロオリンピックでの“五輪4連覇”にも期待がかかる吉田選手に対しては「偉業達成を宇宙から応援します」とエールも。一方の吉田選手は「いつか火星に行ってみたい。世界から宇宙を目指したいです。夢は大きくもたないと」と抱負を語り、「ミッションの成功と無事な帰還を祈っています」と大西さんを激励した。
「オデッセイ」は、2月5日から全国公開。
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