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建築家・岡啓輔、写真家・佐藤健寿が語るドキュメンタリー「サグラダ・ファミリア」

2015年11月27日 15:00

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建築家の岡啓輔氏(左)と写真家の佐藤健寿氏
建築家の岡啓輔氏(左)と写真家の佐藤健寿氏

[映画.com ニュース] 2005年に世界遺産に登録されたスペイン・バルセロナのシンボルで、建築家アントニ・ガウディ世紀のプロジェクトとして知られる「サグラダ・ファミリア」にまつわるドキュメンタリー「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」の上映イベントが11月26日、都内で行われ、建築家の岡啓輔氏と写真家の佐藤健寿氏が出席した。

130年前のガウディの意思を、現在の技術を用いて表現しようとする現場スタッフの試行錯誤、未だ進化し続けるガウディの偉大なライフワークの神秘を、内部映像や日本人彫刻家の外尾悦郎氏ら関係者のインタビューによって解明する。

ホームセンターの資材のみで家を建てるセルフビルド建築を手掛け、メディアから“三田のガウディ”と呼ばれる岡氏。「ガウディを見てしまったら、ただのファンになって真似をして人生が終わりそう」という理由で未だ実物は見ていないと前置きし、「サグラダ・ファミリアという建築は、ガウディのものではない。たくさんの人たちが命を注いで作っているのがすごい」と映画の感想を述べる。また、自身が東京都・三田で建築中の「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」が、この日で10年目を迎えるそうで、「コンクリートのコンクリートらしさや、図面では描けない何かを見つけられるのではないかと考えて作っている」と話した。

世界中のユニークな建物や文化を撮影した写真集「奇界遺産」で知られる佐藤氏は、「サグラダ・ファミリアは実際に見ると、廃墟に似ていると思った。未完の状態というより、昔存在したものを皆で取り戻そうと修復している感じがした」と語り、自身が撮影した台湾、スペイン、イスラエル、アメリカのセルフビルド建築の写真を紹介。「セルフビルド建築の人たちは、完成予想図がないことが多い」と話し、独自の建築哲学を持つ岡氏の仕事に対し、興味深そうに質問を投げかけていた。

創造と神秘のサグラダ・ファミリア」(http://www.uplink.co.jp/sagrada/)は12月12日、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。

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