石橋夕帆監督「ぼくらのさいご」、堀春菜の魅力を生かした新世代の青春映画
2015年11月11日 14:35

[映画.com ニュース] 11月6日から和歌山県田辺市の紀南文化会館で開催された第9回田辺・弁慶映画祭で、オリジナリティがあり次代を担う新しい才能に授与する、今年特別設置された「映画.com賞」を石橋夕帆監督「ぼくらのさいご」が受賞した。
同作は、ある田舎を舞台に中学3年生の少女の感情の繊細な変化を、ゆるやかな空気感で捉えた新世代の青春映画(33分)。学校で友人とふざけ合う何気ない日常がずっと続くと思っていた悦子。夏期講習中、クラスでは“宇宙人が呼べるかもしれない”という話題で盛り上がり、夜みんなで集まることになるが、ある出来事をきっかけに、悦子は幼なじみの雅人とそれまでのように接することが出来なくなってしまう。
シンプルな物語ながら、畑が広がる田舎の多感な少女の心の移ろい、異性への思いを、“宇宙人を呼ぼう”とする滑稽な間を織り交ぜながら、女性監督ならではの感性で表現。脚本・編集も兼ねている。また、インディーズ映画への主演が相次ぐ注目の若手女優・堀春菜が、ヒロインの悦子を瑞々しく演じきっている。雅人を演じた笠松将のほか、斎藤結女、川瀬成美、志茂星哉、東龍之介らが出演している。
石橋監督は、同賞受賞に対し「『ぼくらのさいご』は田舎の中学生たちの何気ない日常を描いた作品です。中学3年生の少女の思い揺れる姿に何か感じて頂けるものがあったなら幸いです。本作の関係者の皆様、撮影にご協力頂いたかすみがうら市の皆様に心より感謝申し上げます。今後の作品にも期待して頂けるよう、なお一層精進して参りたいと思います」と話している。
主演の堀も「日頃から映画情報を調べる際には、映画.com様のサイトを活用させて頂いていましたので、今回、映画.com賞を頂けたことは本当に嬉しいです。他のキャストにも伝えましたところ皆、とても喜んでいました。いつか、私の名前が映画.com様のサイトに登録されるように頑張っていきます」と喜びを語り、さらなる活躍を誓っている。
石橋監督は、2012年東洋学園在学中にNCW(ニュー・シネマ・ワークショップ)クリエイターアドバンスコース脚本家選手会に選出され、「フレッケリは浮く。」を撮った。「ぼくらのさいご」は技術的に荒削りなところはあるが、その感性は今後の活躍の可能性を感じさせるものがあり、堀の魅力とともに新鮮な青春映画を撮り上げた才能が評価された。
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