「トランスポーター イグニション」“2代目フランク”エド・スクレインの素顔に迫る
2015年10月23日 13:15

[映画.com ニュース]人気アクションシリーズ最新作「トランスポーター イグニション」が、10月24日から公開される。今作から人気アクション俳優ジェイソン・ステイサムに代わり、主人公フランク・マーティンを演じる英新進俳優エド・スクレインに話を聞いた。
映画は、リュック・ベッソン製作・脚本のカーアクションシリーズ第4作。カミーユ・ドゥラマーレ監督がメガホンをとり、プロの運び屋フランクが、父親と3人の美女とともに復しゅう劇に巻き込まれる様子を描く。
無骨な肉体派としてフランクを演じたステイサムの後を継ぎ、2代目を演じるスクレインは、米人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のダーリオ・ナハーリス役で一躍ブレイク。今作で初めてアクションに挑戦したが、“肉体派俳優”という肩書きに縛られるつもりはないという。学生時代はアートスクールで絵画を学び、好きな映画のひとつに「アメリ」(2001)をあげる。「小さいけれど美しい映画が好きなんだ。映画の魅力は、自分が行ったことがない場所に連れて行ってくれること。ちょっと風変わりで可愛いパリにいざなってくれた『アメリ』はとても気に入っているよ」とほほ笑む姿と、劇中でハードなアクションを披露する姿のギャップに驚かされる。
スクレインは「観客の皆さんが僕だと気が付いてくれることがすごく重要だった」との信念から、初アクションにしてほとんどスタントを使わなかったという。ロンドンでの12週間のトレーニングの後、撮影の3週間半前からパリで1日9~10時間、週5日で格闘技の訓練を行った。「スタントマンが役者の代わりに演じて、次のカットで完璧な髪型をした役者の顔が映ると、観客は冷めてしまう。役の肉体的な面が感情的な面を形作ること、またその逆も演じる上ですごく重要なことだし、自分で(アクションを)こなせると自分自身に証明したかった」と真摯な眼差しで語る。「1番嫌な瞬間は、僕のダブル(スタントマン)を見ることなんだ。彼らは僕をトレーニングしてくれている素晴らしい師匠でもあるけれど、僕の変わりに演じているのを見るのは耐えられないよ(笑)」。

また、映画の大きな見どころであるカーアクションついて「チームはトップクラスの方ばかり。車の能力を限界まで押し上げて撮影をしたから、車のシーンにはCGもVFXも使わなかったんだ」と胸を張る。今回フランクの愛車として登場するアウディS8は、スクレインが「僕がバットマンならアウディS8はロビン」というほど重要な役割を担っている。「僕がやったんじゃないからね!(笑)」と茶目っ気たっぷりに前置きし、「もしかしたらアウディを2台以上潰しちゃったんじゃないかな。あと警察車両をかなりぐちゃぐちゃにしちゃったよ」と肩をすくめた。
さらに、フランクというキャラクターを「悪人でもヒーローでもないところが興味深い」といい、「感情を閉ざしたところがあって、真面目で笑わない。おそらくモラル的に自分がどちら側に立っているのか、常に葛藤しているからだと思う」と分析。自身の性格はフランクとは正反対らしく、「僕は楽天的な人間だよ。ユーモアのセンスも子どもっぽいおふざけなんだ」と笑う。さらに「僕は超オタク! 子供の頃からコミックのコレクターで大好き。世界中のどの街に行っても買い漁ってしまって、ほとんど中毒だよ」と、意外な素顔を明かした。
「よく仕事モードをストップして、この現場の素晴らしさをただ見ていたよ。スーツを着たままジェットスキーしたり、20万ユーロもする高級車を遠隔操作で動かしたりしている。クールなものがたくさんあるんだ。時には『ワオ』って見とれて、プロ根性や真面目さを置いておいたよ。現場は大きな遊び場だったってことさ(笑)」。
鍛え上げられた肉体に宿る繊細で真っ直ぐな精神を見せてくれたスクレインだったが、今作の大掛かりなセットやガジェットについては、少年に戻ったような笑顔で本音を語ってくれた。
「トランスポーター イグニション」は、10月24日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開。
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