佐々木蔵之介&関ジャニ・横山裕ダブル主演!直木賞受賞作「破門」映画化
2015年10月19日 05:00
[映画.com ニュース] 黒川博行氏の第151回直木賞受賞作「破門」(KADOKAWA刊)が小林聖太郎監督のメガホンで映画化されることになり、人気俳優の佐々木蔵之介と「関ジャニ∞」の横山裕がダブル主演を務めることが明らかになった。
同作は、映画製作の出資金を持ち逃げされた強面ヤクザの桑原とうだつの上がらない建設コンサルタントの二宮が、資金回収のため関西、マカオを奔走する姿を描く。巨額の資金をめぐる争いは組同士のトラブルに発展し、追いかけていたはずの2人がいつの間にか追われる立場となり、生き残りをかけた大勝負に出る。
佐々木は強面ヤクザの桑原、横山は口が達者な非モテ建設コンサルタントの二宮に扮する。2人とも関西出身だけに、圧倒的なアクションだけでなく軽妙な掛け合いにも大きな期待が寄せられている。
佐々木は「狂犬のようで、それでいて喋りはおもろく、でもやっぱり強面な、とてもチャーミングな主人公にゾッコンです! 最高に痛快でカッコイイ原作を得て、監督や横山さんと、この作品に身を置けると思うと血が騒ぎます」と意欲満々。横山も、「原作の圧倒的な世界観に魅了され、『ぜひ参加したい!』とすぐに思いました。バイオレンスの様子がありつつも、ふたりの軽妙なやり取りが基盤になっていますので、佐々木蔵之介さんとボケとツッコミのような関西の『ノリ』も出していけたらと思っています」と負けていない。
小林監督が黒川氏の著書を映像化するのは、今年7月にWOWOWで「煙霞~Gold Rush~」のタイトルでドラマ化された「煙霞」に続き2度目。それだけに「不思議な縁と申しましょうか、計画したわけではないのですが、今年は黒川作品の映像化に続けて関わることになりました。アメリカ村からマカオのカジノまで、狂犬ヤクザとぐうたら貧乏の凸凹コンビが繰り広げる珍道中。肩ひじ張らずに楽しんでいただければ嬉しく思います」と語っている。
なお、脚本は真辺克彦(「ソロモンの偽証」)、小嶋健作(「深夜食堂」)、小林監督が共同で執筆。撮影は、10月下旬にクランクインし、12月に撮了予定。東京、大阪をはじめ、マカオでもロケが行われる予定だ。「破門(仮題)」は、松竹配給で2017年に全国で公開。