田名部生来、“赤影”坂口祐三郎さんの雄姿にうっとり「ほれますね」
2015年7月14日 13:20

[映画.com ニュース]1967年に放送された特撮作品「仮面の忍者 赤影」の赤影役で人気を博し、2003年に死去した俳優・坂口祐三郎さんのイベント「仮面と生きた男 坂口祐三郎 十三回忌上映会」が7月13日、東京・新宿バルト9で行われ、特撮オタクだという「AKB48」の田名部生来が、忍者のコスプレ姿で出席。スクリーン上に映された坂口さんの涼しげな目元を目の当たりにし、「本当に端正なお顔立ちをされている」「ほれますね。コロッといきますね」と、うっとりとした表情で語っていた。
「仮面の忍者 赤影」放送当時には生まれてすらいなかった田名部だが、「母親が赤影様が大好きで、『初恋の人、小さいころのヒーローのすべてが赤影様』だと言っていました」と説明。今作も母親の影響から知ったそうで、「(敵対する組織)金目教のアジトが滋賀県の南部にあるということで、滋賀県出身の私はそういうところが響きました。自分の生まれた土地で撮影されていたのかと思うとドキドキします」と目を輝かせた。
坂口さんの命日にあたるこの日、親交が深かったAMIプロジェクト代表取締役社長の瀬崎智文氏と、同社のプロデューサー・青野レイナ氏も登壇。瀬崎氏は、「(無名時代)ファンクラブの女性が、『あなたはここで終わる人じゃない』と勝手に写真を応募したのが、東映ニューフェイスの合格通知になった」とエピソードを懐かしげに披露。シンボルの“赤い仮面”を自作するほど、赤影役に魂を注いだ坂口さんに思いを馳せ、「赤影がはまり役になりすぎて、その後大変な苦労をされるんですが、とはいえ亡くなる時には『誇りに思う』と言っていました」としみじみと話した。
さらに瀬崎氏は、坂口さんの死去当日の様子に言及。「朝に電話がかかってきて、『良いか悪いかわからないけど、大きいことが起こる。準備していてくれ』と言ってきたのが最後。病院に行って、脳幹出血でした。61歳でした。それまでは元気はつらつだったんですけど、何か予見するものがあったんですね」と振り返った。そして「坂口さんが亡くなる時の素顔は、ニコッと笑ったんです。それは赤影の顔になっていました」と明かし、田名部は「最後にはいい人生だったと言えるくらいの伝説を作りたい。坂口さん、赤影様を尊敬して、これからも生きていきたいと思います」と決意を新たにしていた。
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