「トゥモローランド」ブリット・ロバートソンと志田未来、役作りの苦労を明かす
2015年6月12日 12:45

[映画.com ニュース] 米ウォルト・ディズニー製作の実写アドベンチャー「トゥモローランド」(公開中)で人類の未来を救う壮大な冒険に旅立つ17歳の少女ケイシーを演じたブリット・ロバートソンと、日本語吹き替え版でケイシーの声を担当した志田未来が、映画.comのインタビューに応じた。
ロバートソンは、自分の声の吹き替え担当者と一緒にインタビューを受けるのは初めてとのこと。「誰かと一緒に取材を受けるというのは、お互いのエネルギーをぶつけ合えながらできるという楽しさもありますし、志田さんと一緒にインタビューを受けられるのは、とても楽しいです」と興奮気味に話す。
志田とロバートソンが最初に会ったのは、5月9日(現地時間)に米カリフォルニア州のディズニーランドで開催された本作のワールドプレミア当日だった。志田はその際の印象を「ブリットさんはすごく気さくな方で、笑顔で私に声をかけてくださり、感激しました」と振り返る。また初めての経験となった実写映画の吹き替えは、「最初は何を準備したらいいのかも分からないくらいに戸惑っていたのですけれど、とにかくケイシーの表情や動きをまねしようと思いました。マイクの前から動いてはいけないんですけど、手だけ動かしてみたりして、できるだけ役に近づけられるようにと意識しながら演じました。それから、走ったりアクションをしたりするシーンが多かったので、そういう場面で声を出すのは難しかったです」と苦労を吐露。好きなシーンは、「ケイシーがピンバッジを手にして、トゥモローランドに初めて行ったシーンがとても印象に残っています。映画を見ている自分までトゥモローランドの世界に行ったような気持ちになれる、映画の中に入ったような感覚になれるシーンだと思います」と話した。
ケイシーは「T」マークの不思議なピンバッジを託され、過去にトゥモローランドから追放された男フランクとともに、“すべてが可能になる理想の場所”の謎を解こうとするキャラクターだ。ロバートソンはケイシーに関して「映画の中でケイシーは、おもちゃ屋に行っていきなり攻撃されるなど色々なことを経験し、さまざまな考え方や世界観を教えられる状態が続くので、そのたびにものすごいエネルギーでリアクションをしなければなりません」と説明。「ケイシーは非常に前向きな性格ですが、私の中には控えめな部分もあるので、彼女のように常に大きなリアクションでエネルギーを出し続けるのは、時にチャレンジでもありました」と続けた。
同作でフランク役を演じるのは、ハリウッドを代表する俳優の1人であるジョージ・クルーニー。フランクは自分の農場に引きこもり、人との関わりを避けようとする不機嫌な中年男だが、実際のクルーニーは「誰かを笑わせることが何よりも好きな人」だとロバートソンは形容する。「エッフェル塔が登場するシーンの撮影では、私とジョージと(アテナ役の)ラフィー・キャシディの3人が狭い空間に詰まっていました。その時にジョージは、『俺はお前たちと違って大スター様なんだ。絶対にけがをさせちゃいけない大切な存在なのに、こんな所に押し込めやがって』といったことを私たちに大げさにぼやき続けていましたね(笑)」と撮影中のエピソードを明かした。
「トゥモローランド」は“未来のためにわれわれがすべきことは何なのか”という問題提起を含んだ映画だが、まだ若い2人は輝かしい未来に向けてどのような行動を取るべきだと考えているのだろうか。ロバートソンは「個人的には、何よりも自然を大切にしていますし、環境問題のことも意識しています」と述べた上で、「ただ私は、この映画を見る方がそれぞれに、自分がやるべきことを作品内容から感じ取ってもらい、実際に行動に移してもらえればと思っています。観客にインスピレーションを与えられるもの、それが映画ですから」と語った。
一方の志田は「私は、1人1人が夢を持ち続けることが大事ではないかな、と思います。自分が笑っていないと、周りの人間まで暗くなってしまいますから。それぞれが笑って、夢に向かってがんばっていけば、自然と日本全体が活気づいて、幸せな未来につながるんじゃないでしょうか」と持論を展開した。

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