史上初のジプシー女性詩人、パプーシャの詩集発売決定
2015年3月21日 07:30

[映画.com ニュース] 昨年12月に急逝したポーランドの名匠クシシュトフ・クラウゼ監督の最新作「パプーシャの黒い瞳」の主人公として描かれる、史上初のジプシー女性詩人ブロニスワバ・バイスの詩集「パプーシャ その詩の世界」が、4月4日に発売される。
映画はクラウゼ監督の妻ヨアンナ・コスとの共同監督作で、ポーランドを旅するジプシーの一族に生まれ、“パプーシャ”の愛称で呼ばれたブロニスワバ・バイスの波乱の生涯と、激動のポーランド現代史を美しいモノクローム映像でつむぎ出す。
パプーシャの詩を初めて本格的に紹介する詩集の発売は今回が初。パプーシャが最も活発に詩を書いた1950年代の代表作を中心に、70年代にわずかに書かれた後期の傑作まで、貴重な詩の数々を紹介。また、パプーシャの詩の解説としても価値の高いフィツォフスキの著書「ポーランドにおけるジプシー」(1989)からの一章「ジプシー民族の口承文学とジプシーの詩人パプーシャ」の初邦訳、映画の場面写真なども収録される。
日本を代表する詩人の谷川俊太郎氏はパプーシャが描く生き生きとした詩のイメージに対し「金銭や地位や物欲とかかわりのない森や川や空から、パプーシャは生きる力を得ている。自然を失いつつある現代の私たちにとって、60余年前に発せられたパプーシャの言葉は、古くなっているどころか驚くほど新鮮に響きます」と称賛のコメントを寄せている。
詩集「パプーシャ その詩の世界」は1000円(税込み)ムヴィオラより4月4日発売。「パプーシャの黒い瞳」は4月4日から岩波ホールほか全国順次公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【個人的に“過去最高”】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作、実際に観てきた
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映