三池崇史監督、大沢たかおを称賛「周りにプレッシャーを与えない」
2015年3月10日 21:40

[映画.com ニュース] 三池崇史監督最新作「風に立つライオン」のティーチインイベントが3月10日、東京・よみうり大手町ホールで行われ、三池監督とJICA(国際協力機構)職員の大江佐知子氏が出席した。
主演を務める大沢たかおが、ケニアで巡回医療に携わった実在の日本人医師をモデルに作られた、さだまさしの同名楽曲に感銘を受けたことから製作が実現した今作。数々のバイオレンス映画でメガホンをとってきた三池監督は「一般的に俺向きじゃないでしょ(笑)」と笑い、「さださんが心配しているんじゃ? 実はそんな悪い人じゃないんですよ(笑)」と観客にアピールし、笑いを誘った。
さらに三池監督は、「主人公や物語に映画を作らされている。自分がこうだからこうっていうよりも、バイオレンスの世界に生きている人間(主人公)は、よりバイオレンスの世界に生きることを望むんです。この作品は(主人公の)島田航一郎をスタッフが追いかける(という作品)」と持論を展開した。
また、今作の企画者である大沢について、「非常にストイックな人なんですが、周りにプレッシャーを与えない。自分に与えられたことを一生懸命やるという、暑苦しくないんです」と説明。さらに「大沢さんは我々になにも言わない。『よろしくお願いします』と、一役者としてそこに参加して、島田航一郎を精いっぱいやる。『自分の思いはこうで、こんな映画にしてほしい』なんて一切言わない」とその姿勢を称賛しつつも、「さださんも言わない。言わない方が人にプレッシャーを与える(笑)」と本音を吐露した。
実際にモザンビーク共和国への赴任経験があり、幼少期には青年海外協力隊員だった父親に連れられ、家族でジンバブエ共和国で過ごしたという大江氏は、「今思うと子ども3人を残してボランティアに行った父、背中を押した母親の覚悟と勇気は相当なものだったと思う。そのとき母親を支えていたのが、さだまさしさんの『風に立つライオン』だったということでした」と、映画の内容とシンクロするエピソードを披露し、三池監督は感慨深げに聞き入っていた。
「風に立つライオン」は、3月14日から全国公開。
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