市原隼人、初座長に気合十分!「舞台は役者のあり方を学ぶ大切な場所」
2015年3月6日 21:40
[映画.com ニュース]市原隼人主演、ブロードウェイで活躍するイバン・キャブネットが演出を務める舞台「最後のサムライ」の記者会見が3月6日、東京・天王洲 銀河劇場で行われ、市原とキャブネットをはじめ、共演の徳山秀典、岡本玲、ソニンらとともに劇中衣装で会見に挑んだ。
今回、舞台初主演ということで気合い十分の市原は、「5年ぶりの舞台。役者にとって舞台というのは、役者のあり方を学ぶとても大切な、重要な場所だと思っています。日々舞台に上がれる喜び、楽しみ、ありがたさを感じながら、千秋楽を迎えたいと思います」と熱く語った。
幕末に実在した武士・河井継之助を演じるにあたり、実際に新潟県長岡にある河井継之助記念館を訪れたという市原は、「河合がどういう人物なのか、地元の人間にどういう風に見られていたのか、(長岡の)空気を吸いながら考えていました」と、入念な役作りをしたことを明かした。
さらに、市原をデビュー当時から知っているという徳山は、「(市原は)すごく真っ直ぐなイメージがあるが、今回の河井継之助は変人に例えられる人。その性格が憑依(ひょうい)していて、『市原隼人は変人なんだな』と(笑)」と、市原の徹底した役作りを笑いを交えて称賛していた。
江戸と長岡それぞれの花魁2役を演じるソニンは、キャブネットの演出について「最初はこのトラディショナルなテーマをどう描かれるんだろうと。いわゆるアメリカの方が想像する『サムライ』みたいになるのかなと心配もありました」と本音を漏らした。しかし実際には「いい意味で裏切られました。イバンさんが日本の歴史に関してすごく調べられて、日本の文化を尊敬して下さっていると感じました」と、敬意を表した。
キャブネットも、「私が今までにやったどのカンパニーよりも、非常に勤勉に一生懸命やられる方たちだった。非常に才能のある役者さんたちが揃っていて、それぞれの役に入り込んでくれた」と大満足の様子。市原に関してしは「彼は素晴らしいよ! 頭がよくて、リハーサルでもリーダーを立派に務めてくれていたと思います」と興奮気味に語っていた。
このほか、阿久津愼太郎、中村誠治郎、オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)、猪野広樹、山内圭輔、辻本耕志(フラミンゴ)、永島敬三、藤尾勘太郎(犬と串)、久々沢徹が出席した。
舞台「最後のサムライ」は、明治維新の荒波が日本を揺るがした時代に“最後のサムライ”と呼ばれた河井継之助の一生を舞台化。激動の幕末で、時代の流れをいち早く察知し、西洋文化を取り入れた画期的な改革を成し遂げ、 武士道を守り抜いていく姿を描く。3月15日まで東京・天王洲 銀河劇場で上演。