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ネットフリックス日本進出表明、成功の鍵は

2015年2月10日 12:05

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[映画.com ニュース] 米動画配信サービス大手「ネットフリックス」が2月4日、日本に今秋から参入することを発表した。日本のコンテンツホルダーや通信会社との連携を深めるため、近日中に東京に支社を開設する。日本代表には、2013年からストリーミング・パートナーシップ最高責任者を務めるグレゴリー・ピーターズ氏が就任する。

ネットフリックスは現在、約50カ国で動画配信サービスを展開し、累計5700万人の会員を持つ。1カ月の総視聴時間は20億時間以上にのぼる。米国では、ブロードバンド契約世帯の約半数がネットフリックスに登録している。その一方で、国内の会員契約数の伸びは鈍化傾向にあることから、近年は世界展開に力を注ぎ始めており、今後はアジア・パシフィック地域への進出にも注力していくと見られる。日本に先がけて、この3月にはオーストラリア、ニュージーランドでもサービスを開始する。料金や配信番組、対応デバイス等の詳細は後日発表するとしているが、独自製作するテレビドラマ「マルコ・ポーロ」などはすでにラインナップ入りしている。

ネットフリックスの日本進出について、海外の映像配信事情に詳しい日本映像ソフト協会(JVA)の駒崎武一業務部次長兼事業課長に見解を聞いた。駒崎氏はまず、同サービスの日本での成功は認知度向上が不可欠と指摘する。「ネットフリックスが米国で成功した理由として、創業当初からの事業であるオンラインDVDレンタルの会員基盤があった。レンタルを利用する人に配信の利便性をアピールし、利用者が移行していった。ケーブル料金に比べて手頃な料金設定も成功の大きな要因。加えて、毎日のように新聞広告を打ち、その認知度を高めていった。また、海外進出する際は、地元のケーブルTVと提携してプロモーションするケースが目立つ。しかし、日本ではネットフリックスの認知度はまだ低く、米国のような会員基盤もない。通信業者も、既存の動画配信サービスとの結び付きがあるため、すんなりと組むことができるのか。とにかく、まずはプロモーション展開が鍵となるだろう」という。

前記の通り料金設定は未公表だが、仮に米国と同等の月額7.99ドルに設定した場合、携帯キャリアが提供する「dビデオ」などの動画配信が月額500円程度のため、差別化は図りにくい。また、駒崎氏は「定額見放題制の場合、配信する作品は劇場公開からかなり時間が経ったものが多く、いかにネットフリックス独自の日本向け新作コンテンツを用意し、話題にできるのかも重要」と語る。そもそも、有料チャンネルでテレビを見る文化が根付いている米国に対し、基本的に無料で見る日本では土壌が違うことも懸念材料だ。

ただ、駒崎氏は「ネットフリックスは日本の事情もよく研究している。進出することを決めたのは見込みがあるからだろう。どんな策を講じてくるのか楽しみ。課題は多いが、映像を視聴する人が増えることは歓迎であり、今後の展開に期待している」と語った。

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