小林薫、「深夜食堂」公開初日に感無量「大吉を引き当てた思い」
2015年1月31日 13:05
[映画.com ニュース]小林薫が主演した「深夜食堂」が1月31日、全国80スクリーンで封切られ、小林をはじめ共演の高岡早紀、柄本時生、多部未華子、筒井道隆、菊池亜希子、オダギリジョー、松岡錠司監督が東京・丸の内TOEI1での舞台挨拶に立った。
映画では、3つの料理を題材に、深夜に開店する食堂“めしや”で繰り広げられる人間模様を映し出す。めしやのマスターを演じた小林は、満場の客席を見渡し「お客さんが入ってくれたら大吉で、少なかったら凶だと思っていた。こんなに入っていただいて、大吉を引き当てた思いです」と感無量の面持ちで挨拶し、「舞台袖で松岡監督が目頭を押さえていたので、それを見て胸がキュンとなった」と暴露し会場を沸かせた。
そんな松岡監督は、「人事を尽くして天命を待つという言葉がありますが、僕自身が人事を尽くせたのは、スタッフ・キャストの支えがあったからだと、昨日くらいから思っていました」と茶目っ気たっぷりに謝意。そして「私は目頭を熱くしたかもしれませんが、トイレで号泣していたのは小林薫さんです」と反論し、小林を「なんで泣かなきゃいけないんですか!」とタジタジにさせた。
これまで3作のドラマシリーズが放送された本作だけに、縁が深いキャスト・スタッフが結集。ドラマ第1作から出演しているオダギリは「松岡監督と飲みながら、『深夜食堂』を次どうやろうかとグダグダ話していて、その過程を踏みながら映画の初日を迎えたのは深く落ちた気がした」と感慨深げ。一方で、松岡監督とは「バタアシ金魚」以来のタッグとなった高岡は「松岡監督が文句ばっかり言うので、緊張しました」と冗談めかしていた。
さらに、「自身の思い出の料理は?」と質問が寄せられると、小林は「五色納豆に凝っていた時期がある」と回答。納豆嫌いの友人に食べさせた際に「彼の妻が『小林さんの納豆だったら食べられるのね』とへそを曲げてしまい、しばらくしたら離婚してしまった」と悲しい思い出を語った。柄本は母・角替和枝の作る「スタミナうどん」という料理だといい、「銀座でホステスをやっていた時代があったらしく、そこにくるおじさんに教わったそうで、『これを日本で作れるのは私だけだ』と言っている」と話し客席を喜ばせていた。
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