三木孝浩「闇の伴走者」ドラマ化でミステリー初挑戦!田中圭一&伊藤潤二も参加
2015年1月26日 08:00

[映画.com ニュース] 「MASTERキートン」などを手がけた漫画原作者で作家・長崎尚志氏のミステリー小説「闇の伴走者 醍醐真司の猟奇事件ファイル」が、WOWOWでテレビドラマ化されることがわかった。多くの恋愛映画を手がけてきた三木孝浩監督が、アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」などで知られる脚本家・佐藤大とともに、初のミステリーとなる連続ドラマに挑む。
漫画の虚構世界、リアルなドラマ世界が融合したクライムミステリー。伝説の漫画家・阿島文哉が遺した未発表原稿が発見されるが、内容は35年前の連続女性失踪事件を彷ふつとさせるものだった。原稿の調査を依頼された元警察官・優希は、漫画編集者の醍醐とともに、原稿に隠された謎に迫っていく。
三木監督は、「長崎さんの圧倒的な知識と筆力で描かれた漫画業界の光と影。幻の原稿に隠された未解決事件の謎を解くというこの一風変わったミステリーの裏側には、底の見えない深淵なる闇があり、その魅力にすっかり引き込まれてしまいました」と原作の魅力を語り、「本作を監督するにあたり、その闇に臆することなく思いきりダイブして、この作品の核を掴み取りたい」と意気込んでいる。原作者の長崎氏は「映像化は不可能だと思っていたのですが、本当に出来ちゃうんですね。楽しみです」と期待を寄せている。
劇中の漫画は、漫画家の田中圭一氏、伊藤潤二氏が共同で担当する。田中氏は「『マンガ界の巨匠たちとライバル関係だったマンガ家、その天才的な筆致は……』という設定に背筋が寒くなりました。そんなの『マンガ界のモノマネ芸人』である私に描けるの? しかし、これに挑まなければマンガ家として『負け』になる、そういう気持ちで執筆することにしました」と吐露。そして、「80年代に描かれたであろうという設定の原稿なので、あの当時にしか使われていなかった道具を揃えて、80年代風の筆致も完全再現いたしました。今では、この原稿がドラマをいっそう面白く引き立ててくれるのではないかと自信を持っています」と話している。
連続ドラマW「闇の伴走者」は、4月から毎週土曜日午後10時から放送。
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