辻仁成、親交あるベッソン監督作にせん望のまな差し「これだけの予算使ってみたい」
2015年1月20日 17:10

[映画.com ニュース]芥川賞作家でミュージシャンの辻仁成が1月20日、都内で行われた米映画「LUCY ルーシー」のDVD&ブルーレイ発売記念イベントでトークショーに参加した。
フランスのリュック・ベッソン監督による、脳が100%覚醒したヒロインの活躍を描くアクション大作。辻は「久しぶりに本格的なベッソン映画を見た。バイオレンス・アクションだけれど、人類の未来につながる壮大なスケールで、複雑な回路を持った作品」と絶賛した。
一方で、「これだけのバジェット(予算)を使ってみたい。僕の映画は高級外車2、3台分くらいだけれど、何千台も買えそう。カーチェイスのシーンはウチの近くで撮影されたけれど、通りを封鎖しなきゃいけないわけだから、いくらかかっているんだと、すぐお金のことを考えてしまった」とうらやましげ。実は12年前に初めて渡仏した際、自身の脚本をベッソン監督の製作会社「ヨーロッパ・コープ」に持ち込んだそうで、「1回は門前払いだったけれど、プロデューサーと仲良くなり1年後くらいに会ってくれた。情熱のある男で、目標を持ったらとことんやる自分と似ているなと思った」と語った。
昨年7月に女優の中山美穂との離婚後は、パリで長男と2人暮らし。「爆笑問題」らの芸能事務所「タイタン」に所属し、日本での仕事はバラエティー番組への出演が増えているが、「テレビをバンバン入れられるから、常に頭の中で笑わせなきゃと思うようになった。小説家であることをスパッと忘れることもあって、自分は何をしている人なんだろうという時もあるが、笑いがないと寂しくなってきた」とまんざらでもない様子。「昔は随分叩かれたけれど、笑ってもらえたらうれしくて、マスコミの人も敵じゃなくなってきた」と話し、笑わせた。
今月7日にパリで起きた新聞社へのテロ襲撃事件についても言及。事件当日も現地のニュースを見てツイッターで“実況”しており、「フランスやイギリスは風刺画、表現の自由の長い歴史があり、説明しようとするとルイ16世の頃までさかのぼらなければいけない。でも、パリではいまだに公園で遊べなかったりするなど戒厳状態が続いている。しばらくは続くと思う」と分析した。
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