小出恵介、薬丸岳氏の江戸川乱歩賞受賞作ドラマ化「天使のナイフ」に主演
2014年12月17日 08:00

[映画.com ニュース] 俳優の小出恵介が、気鋭の作家・薬丸岳のデビュー作にして第51回江戸川乱歩賞を受賞した同名小説を連続ドラマ化する「天使のナイフ」に主演することが発表された。WOWOWの連続ドラマW枠初出演となる小出が、少年法の壁にぶつかり、怒りと悲しみを社会にぶつける主人公を演じる。
14歳未満の殺人犯は、少年法で保護され刑事責任は問われない。一方、被害者やその遺族は、実名や顔写真、プライバシーまでもさらされてしまう。本作では少年法を題材に、加害者側と被害者側、双方の視点から社会問題をあぶりだし、真の更生や贖罪について視聴者に問いかけるミステリー。小出をはじめ、倉科カナ、若村麻由美、手塚とおる、和田正人、千葉雄大らが共演。藤本泉、町田啓太、村上虹郎、北村匠海、清水尋也ら、次世代を担うフレッシュな顔ぶれもそろう。
主演を務める小出は、「自分の見解はともかく、正誤を判断しがたい法律というものを照らす作品に関わることは初めてなので、とても楽しみにしています。少年法、少年犯罪、援助交際、贖罪。大いなる罪と法の渦の世界にただ巻き込まれ、目撃する人物を通して、自分も何かを感じたいと思います」と意気込みを語った。
4年前に妻を13歳の少年3人に殺害されたカフェの店長・桧山(小出)は、友人たちの反対を無視し、社会に復帰した少年たちの“更生”の結果と“現状”を調べ始める。しかし、その直後から少年たちの命が次々と狙われる。妻を殺した犯人が判明したとき、マスコミの前で「国家が罰せないのなら、自分が犯人を殺してやりたい!」と発言した桧山は、少年たちが襲われた事件の第一容疑者になっていた。警察や人権派弁護士、ジャーナリストに追われながらも、新たな事件の真相を探るため奔走する桧山だが、少年法の裏に隠されていた真実が牙をむく。
自著「悪党」と「刑事のまなざし」がすでにドラマ化されている原作者の薬丸氏は、「デビュー作である『天使のナイフ』が10年の時を経て映像化していただけることに、特に感慨深い思いを抱いています。少年法という極めてデリケートで難しい問題に真正面から切り込んだ作品なので映像化は難しいだろうと思っていましたが……。果敢に映像化に挑まれたスタッフとキャストの皆さんに心からエールを送ります」と心境を語る。
さらに、作品を通して「犯した罪はどうやったら償えるのかということと、一組の若い夫婦の愛と絆」を伝えたかったといい、「少年法という難しい問題を題材にしていますが、ミステリー性に富んだエンターテイメントです。とにかくハラハラドキドキしながらドラマを楽しんでいただいて、見終わった後に、この作品に携わったみんなが伝えたかった大切なことが視聴者の皆さんの心に届くことを願っています。ぼくも一視聴者としてドラマを楽しみにしています」と期待を寄せた。
WOWOW日曜オリジナルドラマ・連続ドラマW「天使のナイフ」(全5話)は、2015年2月22日スタート。毎週日曜午後10時から放送(第1話は無料)。
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