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キム・ギドク、最新作をフィルメックスで上映「国家が個人、国民に与える痛みを描いた」

2014年11月30日 18:10

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登壇したキム・ギドク監督
登壇したキム・ギドク監督

[映画.com ニュース] 有楽町朝日ホールで開催中の第15回東京フィルメックスで、韓国の鬼才キム・ギドクの最新作「ONE ON ONE(原題)」が11月30日、特別招待作品として上映され、キム監督が作品について語った。

ある殺人事件に関与した一人の男が武装した謎の集団に誘拐されたのち拷問され、事実の告白を強要される。その後、謎の集団は事件に関わった容疑者たちを次々と誘拐し、拷問を続けていく。さまざまな社会批判を交えて、暴力の連鎖を描きだす。

今作の登場人物の設定について「民主主義を棄損する7人の容疑者を罰する7人のテロリスト」だと説明し、「これまでの作品では人間を取り巻く痛みを扱ってきましたが、今作では国家が個人に、国民に与える痛みを描きたかった」と作品に込めたテーマを語る。

そして「韓国の国民として暮らすと、政治家の行為や権力に失望することがあるが、それはなぜかと問いかけると、自分自身にも卑怯な部分があるからではないか」との考えを作品に反映させたそう。軍隊での暴力や人里離れた地での隠遁生活など、監督の実体験も取り入れ、「暴力を使う人も暴力という構造の中に組み込まれているというアイロニーを描いた」と話す。

監督自身が考える“痛み”については「人間が生きていく上で痛みは避けられないもの。私にとって人生の問いかけ」「痛みを悟ることが人生」だといい、「人間関係で傷ついたり、お金や名誉への欲におぼれたり、御多分に洩れず私もそのような一人。自らの内面を見つめて、自分にどのような弱さがあるのか振り返る時間を持つべき」と持論を語った。

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