元大関の琴欧洲、断髪式控え最後の仕事「チョンマゲと着物は今日が最後かな」
2014年10月1日 09:30
2006年に大関に昇進し、08年の五月場所では初優勝を経験。どちらも欧州出身力士では史上初の快挙だったが、度重なるケガには勝てなかった。今年3月20日に引退を発表し、10月4日には断髪式を控えるため、「極端にいえば、チョンマゲと着物は今日が最後かな」と感慨深げに話した。現在は準備で多忙だそうだが「たくさんのファンに立派な姿を見せられるように頑張ります」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。
また、琴欧洲は今年1月に日本国籍を得たことから親方株の取得も可能になっている。自身の指導法を問われると「(若い衆は)しっかり自分の夢をもって、頑張らなきゃいけない。まず自分が何をしたいかを見つけて、ひとりひとり良いところを見つけて伸ばす。相撲もそうだが、人間としていい人間を育てなければいけない」と持論を展開した。
さらに新入幕ながら旋風を巻き起こしたモンゴル人力士・逸ノ城について聞かれると、昨年の九州場所前のけいこで対戦したそうで「日に日に考えながらけいこして、どんどん強くなってきた」と振り返る。「けいこして強くなって、大きいケガがないことが一番。それがなかったら番付をどんどん駆け上がっていく」とその才能に太鼓判を押していた。
「琴欧洲引退断髪披露相撲」は10月4日に東京・両国国技館で開催される。なお、「今、ここで勝つために 琴欧洲自伝」は、1400円(税別)で発売中。