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市川由衣、“イタイ女”に共感 「痛い思いをしなきゃわからないこともある」

2014年9月28日 12:50

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主演作「海を感じる時」を語った市川由衣
主演作「海を感じる時」を語った市川由衣

[映画.com ニュース] 市川由衣が9月27日、都内で行われた主演作「海を感じる時」のトークイベント「市川由衣、“イタイ女”を演じた覚悟」に出席。安藤尋監督、成田尚哉プロデューサーとともに、演じた役どころである恵美子の複雑な内面を語った。

原作は、中沢けい氏が1978年に発表した文壇デビュー作。当時、18歳の現役女子高生が書いたスキャンダラスな作品として話題を集め、第21回群像新人賞を受賞した。愛を知らない女子高生・恵美子(市川)が、先輩の洋(池松壮亮)に愛されたい一心で体を重ね続け、次第に女へと目覚めていく姿を描く。

かねて恵美子を「イタイ女だと思った」と語っていた市川だったが、そんなキャラクターを体当たりで演じるにあたり、相当な覚悟を決めていたようだ。「肌を露出することよりも、女としてどこまでさらけ出せるかという、精神的な部分の覚悟がすごくいるなと。果たして私にできるのかと考えましたね」と吐露しながらも、「初めてお話したときに、監督が緊張されている姿を見て逆に安心しました。この人になら委ねられるなと。すごく繊細な方です」と安藤監督への信頼を口にした。

また市川は、愛されないとわかっていながら、洋に体の関係を求める恵美子に対し「恵美子の恋愛の仕方は、私には実はわからないこともなくて……それがいいことなのかはアレですが」と理解を示し、「ここまではマズいけど、好きになったら周りが見えなくなるというのはわかります。自分で痛い目をみなきゃ気付けないこともありますよ」と告白。「私に男を見る目がない? そういう経験も経て今があるということで……(笑)」と自身の“イタイ過去”も今の自分の糧になっていると明かした。

興味本位で恵美子と関係を持った洋を「他に女がいるわけでもないですし、プレイボーイでもない。『俺ダメだからな』とか言っちゃうし、ある意味、すごく正直でずるい」と分析したものの、「どうしようもない奴ですけど、嫌いではないです。なんかだめんず好きみたいになっちゃった(笑)」と会場の笑いを誘った。

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