小林薫「深夜食堂」シリーズ3&映画化に「主役感はない」ながらも自信たっぷり
2014年9月24日 14:00

[映画.com ニュース]俳優・小林薫が主演するTBS系の連続ドラマ「深夜食堂」の3年ぶりとなるシーズン3の第1話試写会と会見が9月24日、都内で行われた。10月に放送開始の連ドラに続き映画化も決定しており、すべての撮影を終えている小林は「原作が今なお続いているので、できなくはないと思っていたが、映画を念頭にここまでくるとは思ってもみなかった」と感慨深げに話した。
同シリーズは2009年に深夜枠で放送を開始。当初、小林が営む深夜食堂のセットは雑居ビルの一室に建てられていたが、シリーズを経るにつれて拡大され精巧さも増したことに「見事なもの。予算のない中でよくぞここまで造ったというほどかなりリアル。ロケと思うような造り込みで、レギュラーもゲストもここまでの現場はそんなになかったのでは」と満足げだ。
足かけ6年にわたって同じ店主役を演じているが、「ひがんでいるわけではないけれど、あまり主役感はないんだよねえ」と照れ笑い。「毎回、ゲストが中心で僕は相も変わらず客を待っているだけ。ゲストのドラマで完結しているし、話をつなぐ料理が主役でもある。セットが世界観を支えている部分もあるし、スタートから終了までいなければいけない物理的なものがあるだけで、ある意味、視聴者の代表のようなもの」と持論を展開した。
連ドラの演出に加え、映画のメガホンもとった松岡錠司監督は「人との関わり、もの作りは一期一会だと思っているので、いつもこれが最後という気持ちでやってきた。ここまで注目されるとは思ってもみなかった」と感慨深げ。だが、4月下旬からの連ドラ、6月中旬からの映画と続いた撮影は相当タイトだったようで、「テレビの時はいったん映画のことを忘れ、目の前にあるシナリオを撮っていくことにしたら、終わって非常に疲れた。映画撮影の時間に自分が慣れるまでに1週間くらいかかりましたね」と苦笑いで振り返った。
それでも、「ひとつの集大成に近いものが表せて、総体的なものとして着地したと思う。テレビを見ていなくても映画は成立するが、テレビをつまみながら見ていくと本編で思わぬところで笑えたり、ひざを打つことができる流れになっている」と指南。小林も、「セットが厚みを増し、シリーズごとに厚みも増し、それに誘発されるような感じで俳優の演技も厚みを増した。本編も期待していただいていい」と自信のほどをうかがわせた。
「深夜食堂」は、「ビッグコミックオリジナル」(小学館刊)に連載中の人気漫画が原作。午前零時から7時頃まで開店する通称「深夜食堂」を舞台に、そこに集う客たちの人間模様を店主の目線でつむいでいく。連続ドラマはTBS系は10月21日(毎週火曜深夜1時11分~)からオンエア。映画は高岡早紀、柄本時生、多部未華子らが共演で来年1月31日公開。
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