「第9回UNHCR難民映画祭」開催 今年は北海道、兵庫でも上映
2014年9月10日 14:00
[映画.com ニュース] 10月4日に開幕する「第9回UNHCR難民映画祭」に先がけ9日10日、日本記者クラブ(東京都千代田区)で会見が行われた。
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所が主催する同映画祭は、難民問題への認識の向上を目指す取り組みとして2006年から毎年開催されており、今年はシリア、トルコ、アフガニスタン、ブータン、ルワンダ、リビア、南スーダンなど世界の難民問題を扱った13作品を上映する。UNHCRの年間統計報告書によると、2013年末の時点で、難民、国内避難民などとして避難を強いられた人々の数は、第2次世界大戦後最も多い5100万人に上る。
マイケル・リンデンバウアーUNHCR駐日代表は、「映画祭を通じて、数多くの世界の難民、国内避難民、無国籍者について知っていただくことが最たる目的」と映画祭の趣旨を説明。一般市民を巻き込んだシリア内戦では、周辺国に逃れた難民の数は、2011年3月以降3年半で300万人を超え、650万人がシリア国内で避難を余儀なくされている。この日、トルコの国境を目指すシリアの姉妹の悲劇を描いた「ボーダー 戦火のシリアを逃れて」が上映され、「(シリア難民の)300万人ひとりひとりのストーリーが、今まさに起きていること」と力強く語った。
「第9回UNHCR難民映画祭」は、グローバルフェスタJAPAN 2014、イタリア文化会館、セルバンテス文化センター東京、明治大学和泉キャンパスを会場に、10月4日に先行上映が行われ、その後11~19日開催。北海道札幌、兵庫県西宮でも巡回上映される。全プログラム入場無料(先着順入場)、上映作品の詳細は公式サイト(http://unhcr.refugeefilm.org/2014/)で告知する。
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