「ごきげんテレビ」の「おもしろビデオコーナー」が偉業達成! 米国版が25年目突入
2014年8月22日 19:30
[映画.com ニュース] TBSで1986年1月~92年3月に放送された人気バラエティ番組「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の「おもしろビデオコーナー」を米国で現地制作する「America’s Funniest Home Videos(AFV)」が、今秋から25年目に突入することが決定。米地上波ゴールデン帯で四半世紀にわたり放送されるという偉業を達成する。
同番組は、米4大地上波ネットワークABCで89年から放送を開始。06年秋に放送17年目を迎え、60年以上の歴史を誇る同局のエンタテインメント/バラエティ番組史上最も長寿の番組となって以降、その記録を更新し続けている。同局はこのほど、TBSと番組フォーマット契約を継続することを決定。視聴率競争が激しい米地上波ネットワークでは、番組が10年以上の長期間にわたり継続されることは極めて珍しく、20年を超える番組となると数えるほどしかないため、今回の記録は金字塔といえる。
同番組が誇る記録は、これだけにとどまらない。12年にはゴールデン帯での放送500回を達成。75年におよぶ米テレビ放送の歴史のなかで同じ記録を持つのは、西部劇ドラマ「ガンスモーク」(55~75)、ファミリー向けドラマ「名犬ラッシー」(54~74)、アニメ「ザ・シンプソンズ」(89~)の3番組しかないという。
放送開始から現在まで、番組に寄せられたビデオは100万本以上。現地スタッフとキャストによって制作され、日本のオリジナル映像は一部の投稿ビデオを除いて、一切使われていない。アメリカ人であれば誰でも知っているほどの知名度を誇る番組で、Facebookページのファン数は476万人にものぼり、現在でも人気を博している。
また、「おもしろビデオコーナー」はこれまでの世界展開が評価され、毎年カンヌで開催される世界最大規模の国際テレビ番組見本市MIPTVが昨年50周年を迎えた際、「世界のテレビを変えた50作」に選出された。米国版「America’s Funniest Home Videos」は、すでに世界100カ国以上に輸出されており、世界的な視聴者ビデオ投稿番組の先駆け的な存在として「YouTube before YouTube.(YouTube以前から存在するYouTube)」とも称されている。