「FORMA」封切り!世界から熱視線の坂本あゆみ監督、感極まる
2014年8月16日 15:05

[映画.com ニュース] 坂本あゆみ監督のデビュー作「FORMA」が8月16日、公開初日を迎え、坂本監督をはじめ主演の松岡恵望子と梅野渚、脚本の仁志原了が東京・渋谷ユーロスペースで舞台挨拶に立った。第64回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際批評家連盟賞を受賞した坂本監督は「初監督作で、しかもお盆にもかかわらずこれだけの人が来てくれて本当にうれしい。キャスト、スタッフのおかげでこの作品ができました」と感激しきりだった。
役作りについて質問を受けた松岡は、「人は思いがけず過ちを犯すもの。実際の犯罪者の本やドキュメンタリーをギリギリまで研究して、自分の体に染み込ませていった」。梅野は、自らの演じる綾子を、“意地悪”と表現し「なりきろうという一心で、坂本監督と一緒に衣装選びやヘアメイクにまでかかわった」とこだわりをのぞかせた。
脚本を担当した仁志原は、「設定は決まっているがセリフが一切決まっていない“倉庫のシーン”が一番難しかった。出演者には即興でやってもらった」と吐露。倉庫のシーンの意図を撮影監督にうまく伝えられなかったという坂本監督は、「仁志原さんがすべてくみ取って、撮影監督にかけあってくれてあのシーンが完成した。本当に助かりました」と現場での連帯感を強調した。
終始感激しきりの坂本監督だったが、「みんなに支えられてこの作品を披露することができた。私は諦めなかっただけで、あとは作品が自分で成長していったのだと思う。ぜひ2回、3回と見てほしいです」と最後まで感極まった様子だった。
金城綾子(梅野)はある日、同級生だった保坂由香里(松岡)と再会し同じ会社で働くことになる。しかし綾子は徐々に冷たく扱うようになり、由香里は追い詰められていくが、理不尽な態度をとり続ける綾子には、ある積年の思いがあった。2人の女性が抱く憎しみの連鎖によって引き起こされる悲劇を通して、人間の本質や心の闇に迫ったヒューマンサスペンス。今後、全国の劇場で順次公開を予定している。
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