子役の竜跳くん、主演作「ショートホープ」初日に緊張で「ガクガク」

2014年8月16日 15:45


緊張しながらも懸命な挨拶で 場内を和ませた子役の竜跳くん
緊張しながらも懸命な挨拶で 場内を和ませた子役の竜跳くん

[映画.com ニュース] 故森田芳光監督らのもとで助監督を務めた堀口正樹監督の初監督作「ショートホープ」が8月16日、東京・渋谷ユーロスペースで封切られ、堀口監督や主演の竜跳くん、鳥羽潤中村麻美芹沢礼多岸部一徳が顔をそろえた。12歳の竜跳くんは、緊張した面持ちで登壇。「声がガクガクになっています」と詰まりながらも、懸命な姿で会場を和ませた。

堀口監督は、初監督作の仕上がりについて「けれんみなしの、どストレートな作品です。随所にまでこだわっているので、正面から見据えてほしい」と製作に2年をかけた力作に自信をのぞかせた。竜跳くんについては、「ストリップ小屋の撮影が夜まで押してしまい、当時10歳の竜跳は眠ってしまいました。でも、竜跳は起こしたすぐ後に芝居ができてしまうんですよね。若さというか才能というか。今後の彼に期待してください!」と若き俳優に太鼓判を押した。

堀口監督が助監督として参加した「ファザーファッカー」(1995)で出会ったという中村は、「こうして初監督作に出演できるのはひときわうれしい」とニッコリ。岸部は「ストリップ小屋の゛でべそ”が懐かしくて、懐かしくて。若いころによく行ったなあ」と語り、独特の存在感をにじませた。

締めの言葉を求められた竜跳くんは、「ちょ、ちょっと待ってください」と困惑しきり。それでも、「小学5年生の時に撮影した映画で、すごく楽しかった思い出が残っています。皆さんにも、この作品を楽しんでもらいたいです」と言葉をしぼり出し、喝さいを浴びていた。

ストリッパーを母に持ち、里親に出された少年・児島和也(竜跳)が主人公。母の訃報を受け取った和也は、顔も知らない父親に会いたいと願うようになり、母の職場だったストリップ劇場へ向かうため、蒲田から横浜を目指して歩き始める。

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