手塚治虫、未完の「森の伝説」第二楽章完成
2014年7月29日 07:20
[映画.com ニュース] 手塚治虫による未完の実験アニメーション「森の伝説」の第二楽章が、ついに完成した。製作は手塚プロダクション。8月21日に開催される広島国際アニメーションフェスティバルでプレミア上映され、9月5日から横浜のブリリアショートショートシアターで特集上映される運びだ。
「森の伝説」は、チャイコフスキー交響曲第四番の調べにのせ、全4楽章それぞれに4つのエピソードを描くべく、手塚が10数年に渡って構想をあたためていた企画。第一楽章、第四楽章は完成していたが、89年に手塚が死去し、未完のままだった。ただ、残りの2楽章分も創作メモは残されていたことから、手塚の息子であり、自身も映像作家であるビジュアリストの手塚眞が遺志を継ぎ、製作に着手していた。完成した第二楽章の上映時間は11分49秒。
なお、ブリリアショートショートシアターの特集上映(9月5~14日)では、第二楽章を含む「森の伝説」3エピソードのほか、手塚の実験的短編アニメーション10本も上映される。▽ラインナップ=「おす」「しずく」「創世記」「ジャンピング」「おんぼろフィルム」「プッシュ」「自画像」「めもりい」「人魚」「村正」。(文化通信)
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