東映Vシネマ25周年記念作で殺気放つ哀川翔カムバック!Vシネ俳優オールスター結集
2014年7月22日 05:00

[映画.com ニュース] 東映Vシネマ25周年を記念した映画「25」の製作が決定し、主演を“Vシネマの帝王”として君臨し続け、今年芸能生活30周年を迎えた哀川翔が務めることがわかった。さらに寺島進、温水洋一、小沢仁志、小沢和義、本宮泰風、竹中直人、大杉漣ら“Vシネワールド”出身の個性派俳優たちが、それぞれの思いを胸に、「静かなるドン」シリーズを手がけた鹿島勤監督のもとに結集している。
「テレビの放送規定よりも刺激的で映画として作られ、レンタルビデオ店でしか見られないジャンル」をポリシーとする東映Vシネマは、世良公則主演「クライムハンター 怒りの銃弾」(1989)を皮切りに、これまでに約250本が製作されてきた。ジャンルはヤクザ、エロス、アクション、金融、ホラーと多岐に及び、邦画不況の当時にあって映画人たちの仕事の受け皿となり、Vシネマから羽ばたいていった若手の監督、俳優は数知れない。
高橋伴明監督作「ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~」(90)を大成功に導いて以降、「とられてたまるか」シリーズ(92~94)、「組織暴力」シリーズ(98~99)など、多くのVシネマでヒット作を生み出してきた哀川。111本目の主演作となる今作では、寺島とともに悪徳刑事コンビを演じ、久しぶりに殺気ムンムンの姿でスクリーンに戻ってくる。
7月10日に撮入した哀川は、「Vシネマがなかったら、俺なんか今何やっていたかわかんない。最高で、主演で10本、助演で12本、年間で320日現場ってのがあったよ」とこれまでを振り返る。それだけに、今作への思いは並々ならぬものがあり「今回いろんなメンバーがこの作品に思いを持ってきてくれてると思う。それぞれの25年っていうのが『25』には描かれていると思う。だから、そういう作品があがってくるのが楽しみ。それは普通の作品とは違うから」と言葉に熱を帯びる。
25周年については、「呼んでもらって感謝しているし、恩返しをしたいっていう思いは当然あるけれど、25周年はVシネマにとっては通過点」ときっぱり。それでも、「俺にとっては通過点じゃない。きっちりと足跡を残すべきだと思っている。『25』という形を残すという歩き方をしていかなくちゃいけない」と決意のほどを口にした。
メガホンをとる鹿島監督は、「Vシネマ25周年の企画として何がやりたい? となった時、映画好きな脚本家たちと話をし、やはりVシネらしいアクションものをやろうとなりました。今の日本映画ではなかなかできない、『作り手たちが何でもありの好きなことをやる!』というVシネ精神をスクリーンで見ていただけると嬉しいです」と語っている。
映画は、ワケアリの25億円をめぐる、25人の悪党たちによる強奪合戦。悪徳刑事コンビ、横領公務員、老舗暴力団のヤクザ、半グレ集団、強欲ホステス、チャイナマフィア、謎の殺し屋が入り乱れ、一発の銃弾から全面抗争へと発展するさまを描く、壮絶なピカレスクバイオレンス。嶋田久作、笹野高史、高岡早紀、鈴木砂羽、石橋蓮司、袴田吉彦、井上正大、岩佐真悠子、木下隆行、波岡一喜らが出演している。
「25」は、11月1日から全国で公開。
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