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「厳しい状況に生きる若者に共感を」トニー・ガトリフ監督最新作「ジェロニモ」

2014年6月30日 08:40

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トニー・ガトリフ監督
トニー・ガトリフ監督

[映画.com ニュース] フランスの最新映画を日本に紹介する「フランス映画祭2014」で団長を務めたトニー・ガトリフ監督の最新作「ジェロニモ 愛と灼熱のリズム」が6月29日上映され、ガトリフ監督と音楽を担当したデルフィーヌ・マントゥーレがティーチインを行った。

南フランスの町で、素行に問題のある少年少女の指導をしている30歳の女性ジェロニモが主人公。ある日、家族から結婚を強制されそうになったトルコ系の16歳の少女ニルが、ジプシーの恋人ラッキーと駆け落ちしてしまう。それぞれの家族を対立させ、地区を巻き込んだ争いに発展する。正義感の強いジェロニモは、命を張って不毛な争いを止めようとする。

ガトリフ監督は「世界的にも、フランスでも、恵まれない家庭に生まれた若者は心理的にも社会的にも不安定な厳しい状況に生きている。(映画の登場人物たちは)自己の存在も病んでしまい、伝統や古い習慣にがんじがらめになって、家族の名誉のために妹を殺してしまうまでになっている。世の中は常にそういう人たちを批判的な目で見るが、私たちは彼らを裁けないと思う。この作品を見て、このような若者たちを許し、共感を持ってほしい」と今作のテーマを語る。

ロックやラップ、ラテン、ジプシー音楽など激しいリズムの楽曲やダンスで、若者たちのやり場のない怒りを表現した。監督は「復しゅう劇だが、私は暴力を美しい形で描きたくなかった。アメリカ映画だったら撃ち合いをして死んでいくと思うが、私は抗争シーンをそのまま見せたくはなかった。しかし、暴力を無視することはできないので、ダンスを多用して怒りや憤りを表現した」と説明し、マントゥーレは「抗争シーンは、フラメンコとロマ系の音楽が同じテンポで混ざるようにした」と重要なシーンでの音楽のこだわりを話した。

ジェロニモという名の女性を主人公にした理由については「彼女は教育者で、暴力を使わず、自分のやり方で2つの民族グループの憎しみを無くして、互いを結び付けようとします。勇気を持ち、暴力に毅然と立ち向かう大胆なものを持っており、それは世界の模範になる人。それが女性であることによって、より美しくなると考えました」と明かす。

観客から憎しみの連鎖を止めるには?と投げかけられると「私であり、あなたが止めなければならない。このように考える人が何千人といれば止められるのです。今、暴力が世界中で連鎖的に広がりつつあり、インターネットがそれを助長しています。誰かが止めなければなりません」と力強く主張した。

フランス映画祭2014は有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で30日まで開催。

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