「女の穴」吉田浩太監督がエロ強調も主演・市橋直歩が「それだけじゃない」ときっぱり

2014年6月29日 06:15


舞台挨拶に立った市橋直歩、石川優実ら
舞台挨拶に立った市橋直歩、石川優実ら

[映画.com ニュース] 新進の女流漫画家・ふみふみさんこの人気コミックを映画化した「女の穴」が6月28日、東京・渋谷のユーロスペースでレイトショー公開。共に映画初出演初主演の市橋直歩石川優実、共演の小林ユウキチ青木佳音吉田浩太監督が舞台挨拶に立った。

子どもをつくるため教師に性交を迫る宇宙人の女子高生という異色の設定だった市橋は、「聞いただけで謎ですけれど、先生とデートをしてから変化していく気持ちをくみ取って」と見どころをアピール。セミヌードでの大胆なラブシーンも披露し、吉田監督に「お尻が良かった」と絶賛されたが、「エロも大事だけれど、それ以外にもいろんなものが混ざり合っている楽しい作品です」と独自のPRに努めた。

一方の石川は、同じ女子高生ながらゲイの中年教師への思いを調教という形で実行する役どころ。こちらはフルヌードでのラブシーンに「濡れ場が一番気合いが入った。10テイクくらいやったので、やっとできたという感じが出ていると思う。皆がおかしなことをしているけれど、なぜか共感できスッキリする作品です」と笑顔で話した。

「エロが好きなので、まずタイトルに飛びついた。物語にもすごく共感できる部分はあったが、いつも見たことがない映画を作りたいと思っている。オリジナルとしても楽しめる」と豪語したのは吉田監督。だが、青木が「初のベッドシーンで、かなり大きなあえぎ声を出していたら『AVじゃないから、そこまでやらなくても』と言われた。みだらな女に思われて恥ずかしい。あと2、3年は引きずりそう」と抗議。これには、「AV? そんなこと言ったっけ?」ととぼけていた。

女の穴」は、ふきさんのデビュー短編集が原作。同じ高校で起こる教師と生徒のいびつな関係を軸に、コメディ要素も交えながら人を好きになることの意義を投げかける。

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