「パガニーニ」演じたイケメンバイオリニストデイビッド・ギャレットが来日!
2014年6月12日 12:50

[映画.com ニュース]天才バイオリニストの人生を描いた映画「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」ジャパンプレミアが6月11日都内であり、主人公パガニーニ役でスクリーンデビューを果たしたドイツ人バイオリニスト、デイビッド・ギャレットが舞台挨拶に登壇、5億円と言われる名器ストラディバリウスで3曲を演奏した。
ギャレットは、クラシックのみならず、ロック、ポップス、ジャズなど多彩なジャンルの垣根を越えた音作りで知られ、また長身と甘いマスクで欧米をはじめ世界で絶大な人気を誇っている。今回は本作のプロモーションとCDリリース、そして東南アジアツアーの一環での日本公演と3つのプロジェクトを携えての来日となった。「久しぶりの日本に戻って来られてうれしい。この映画は音楽だけでなく、主演し、製作にもかかわりました。長年の夢がかないました」と気さくな笑顔で挨拶し、ファンを喜ばせた。
「不滅の恋 ベートーヴェン」のバーナード・ローズ監督がメガホンをとった本作は、19世紀イタリアの天才バイオリニスト、ニコロ・パガニーニのスキャンダラスな人生を描いたもので、ギャレットは劇中でパガニーニとしてその腕前を披露している。「幼い頃からパガニーニの音楽を聞いていて、バイオリンを弾く人間だったら誰でも彼の曲を弾きたいと思うもの」と天才音楽家への思いを語り、それゆえ「それぞれのシーンに合った編曲ができた。また、パガニーニの人生に共感できたので、楽に演じられた」と撮影を振り返った。
クラシックファンには気になる劇中の楽曲については、残された譜面によると、パガニーニは手書きでバイオリンのパートのみ作曲し、他のパートは違う人が書いていたという。ギャレットは「天才的なパガニーニのバイオリンのパートには手をつけずに、他のパートをバイオリンのパートに見合う編曲をした」と明かす。名器ストラディバリウスの弾き心地を問われると、「これまでたくさんのバイオリンを弾いてきて、金額にかかわらず良い楽器もあるが、ストラディバリウスはものすごく音が通るのが一番の違い」と説明した。
この日のイベントでは、マイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」、日本の車メーカーのCM曲として使用されている「TOTO」の「Child's anthem」、映画の劇中曲「愛しい人よ」の3曲を披露。見事な技巧と音色に、観客は盛大な拍手で感動を伝えていた。
「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」は7月11日全国公開。
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